著者である佐々木常夫さんは、最近たくさんの本を出されています。
私には、それが営利のためとは思えません。
日本の社会をこれから支えていく若者たちに、しっかりとした自らの経験から、少しでも役に立つならと、
愛と優しさをこめて文章を綴ってらっしゃるように思います。
だからこそ、20代の私の心にすっと入り込み、涙を流させるのだと思います。
私には、特定の上司がいません。
100人超いる職場の人間を相手に、たった一人の専門職として、職務を全うしていかなくてはならない特殊な仕事をしています。
気楽でいいね、と思われがちですが、情報からは漏れやすく、いざという時に責任をとってくれる上司もおらず、
仕事のノウハウを親身に指導してくれる人もいません。
自分から積極的に話しかけ、貪欲に人間関係をつくっていかなければ、すぐに孤独に追い込まれ精神的な病気になる人も多くいる職種です。
そんな中、誰とも共有することのない日々の仕事に追われて、自分の殻に閉じこもり、逃げたい、辞めたいとばかり考えたり、
一人なんだから、仕事しなくてもいいか、と怠惰な道を選びそうになったり、
職場の人が私抜きで楽しそうに話をしたり共通理解をしたりしているのを傍目で見ると、
さまざまなマイナスの感情が渦巻き、くじけそうになることがあります。
そんな時、本は私の上司の代わりとなって、私を正しい方に軌道修正してくれます。
この本もまた、20代〜30代という若い甥に向けての手紙という設定で、仕事を行う上での大切な基本を教えてくれているので、
自分の人生に活かしたいと心から思えました。
たくさんのことを教えてくれました。
きれいごとだけではありません。
人はワガママで、自分中心であるとしっかり言及されています。
しかし、今の自分を憐れんだり、責めたりするのは止めて、今の自分の立場から、少しでも人の役に立つ人間になりたい。
そう心から思いました。