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働くということ -実社会との出会い- (講談社現代新書 (648))
 
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働くということ -実社会との出会い- (講談社現代新書 (648)) [新書]

黒井 千次
5つ星のうち 4.3  レビューをすべて見る (9件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

一生の大部分をかけて自分は何をやりたいのか、何になりたいのか。いったい何のために働くのか。たとえ給料はあまり上らなくとも、自分らの意志で、納得のいく仕事がしてみたいと望むのはなぜか。何かをなしとげた時に味わう手応え、自己実現への欲求こそ、労働の本質である。会社勤め15年の体験をふりかえりつつ、働くことの意味と意識を考える。

働くことと遊ぶこと――「労働」と「遊び」を互いに背反するものと考えるのではなく、むしろ、相互補完的な人間の営みとして受けとめようとする姿勢こそが重要なのだ。「労働」の中には「遊び」がひそんでおり、「遊び」の底には自己表現を核とする「労働」が沈んでいる事実が忘れられてはならないのである。「労働」は疎ましく「遊び」は好ましい、という単純な感覚論をもってしては、「労働」そのものはおろか、「遊び」の本質さえ掴みそこなうことになるだろう。つまり、「労働」のあり方が正確におさえられていなければ、「遊び」のありようも探れぬわけである。いずれにしても、「遊び」に向けられた欲求のこれほどまでの肥大を、生活レベルの向上による文化的豊熟の表現であると喜んでばかりはいられない。「労働」が病んでいる時には、「遊び」もまた病んでいるのだ。――本書より

著者紹介

1932年、東京に生まれる。1955年、東京大学経済学部卒業。同年、富士重工業株式会社入社。1970年、同社を退社し、以後文筆生活に入る。主著として、小説『時間』『五月巡歴』――河出書房、『禁城』『春の道標』――新潮社――ほかがある。


登録情報

  • 新書: 182ページ
  • 出版社: 講談社 (1982/3/17)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4061456482
  • ISBN-13: 978-4061456488
  • 発売日: 1982/3/17
  • 商品の寸法: 17 x 10.8 x 1.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.3  レビューをすべて見る (9件のカスタマーレビュー)
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22 人中、20人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By daepodong VINE™ メンバー
形式:新書
 ともすると、文学的思索のみの、現実を知らない空論、と思ってしまいがちですが、15年間の自らの労働体験を通じて、作家としての表現力を持って書いた、という作品ですので、中高生にでもわかる簡明な表現ながら、労働体験を重ねた大人にとっても、繰り返しの味読に耐える本となっています。
 著者の主張をひとことで要約すると、労働をめぐる環境はむしろ「疎外」に近いが、労働は自己実現の手段として肯定的に考えよう、というわかりやすいものです。最近の、雇用状況の不安定化、流動化は、むしろ財閥系大企業に限らず一般的にみられた、厳しい労働管理を緩和する方向で動いているようにも見えますが、だからといって本書の価値が損なわれる、ということはないように思われます。
 まだ働いたことのない学生から、社会人として経験を重ねた大人にまで広く推薦できる本だと思います。
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48 人中、42人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:新書
 著者・黒井千次はサラリーマンから芥川賞作家になった。労働をテーマとした小説にいい作品が多いが、その原点とも言うべきサラリーマン時代の思考の数々が収められている。“出社してから退社するまで完全に拘束されたという感覚”や“費目が違うと指摘すると、そういうことはあまりほじくり返すなと不愉快そうに言われた”など、だれもが1度は経験する新入社員のときのちょっとした戸惑いから、普遍的なテーマを探る。実体験に基づくエピソードは「ああ、そういえば自分にもそんなことがあったなあ」とうなずいてしまうものばかり。そこから“自由は不自由を突き抜けたところにしか存在しない”とか“仕事を通して得る誇り”とか、深いところへ向かっていく。
 若手社員ばかりでなく、仕事とはつまらないものだと考えている人、転職を考えている人、毎日なんとなく仕事をしている人、こんなはずじゃないと心で叫びながら流されてしまっている人、さらに役職に就いている人にもお薦めしたい好著。全編を通して、著者の妥協を許さぬ厳しい思索と、温かい視線が感じられ、読後は励まされる。
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25 人中、21人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:新書
著者の就職活動に始まる15年間の会社勤めを通して働くこととは何かを追求する本です。私は就職活動中にこの本に出会いました。実体験に基づいた深い洞察、分析がわかりやすく記されており、自然に私の労働観を奥行きのあるものに導いてくれました。著者と私には50年もの歳月の違いがあり、果たして今の就職活動に役立つのかと初めは危惧していましたが、全く色あせることのない内容に感銘を受けました。
まだ社会人として働いていない私が本当の意味で働くことを理解するのはまだ先になると思います。しかし、こうしたことを意識して働くことでより一層労働に対する考えを深めていけるような気がします。何年か働いた後、再び読み返してみたいです。
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投稿日: 2009/9/12 投稿者: 紫陽花
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