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働かないアリに意義がある (メディアファクトリー新書)
 
 

働かないアリに意義がある (メディアファクトリー新書) [新書]

長谷川 英祐
5つ星のうち 4.4  レビューをすべて見る (40件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容紹介

女王バチのために黙々と働く働きバチや、列を成して大きな荷物を運ぶアリたちに共感を覚えた経験は誰にもあるはず。しかし実際に観察すると、アリもハチもその7割はボーッとしており、約1割は一生働かないことがわかってきた。また、働かないアリがいるからこそ、組織が存続していけるというのである!これらを「発見」した著者による本書は、アリやハチなどの集団社会の研究から動物行動学と進化生物学の最新知見を紹介。人間が思わず身につまされてしまうエピソードを中心に、楽しみながら最新生物学がわかる科学読み物である。生命の不思議に感動すると共に、読後には社会・会社・家族などへの考え方が少しだけ変わる、ラクになる。

内容(「BOOK」データベースより)

7割は休んでいて、1割は一生働かない。巣から追い出されるハチ、敵前逃亡する兵隊アリなど「ダメな虫」がもたらす意外な効果。身につまされる最新生物学。

登録情報

  • 新書: 189ページ
  • 出版社: メディアファクトリー (2010/12/21)
  • 言語 日本語, 日本語
  • ISBN-10: 4840136610
  • ISBN-13: 978-4840136617
  • 発売日: 2010/12/21
  • 商品の寸法: 17.4 x 11 x 1.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.4  レビューをすべて見る (40件のカスタマーレビュー)
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65 人中、61人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By patella
 誰にでもちょっと魅力があるタイトルではないでしょうか。帯には「7割は休んでいて、1割は一生働かない」とあり、さらに「身につまされる最新生物学」。
 主にアリの社会性行動の話なのですが、著者はいろんなことを人間社会に引き寄せて考えさせてくれました。といって「面白おかしい」書き方ではありません。平易ですが誠実で好感の持てる文章なので、結構真面目に考えさせられてしまいました。昆虫の行動の研究もかなりヒトの行動を説明できるところに来ていると感じます。

 アリの場合、普段休んでいる「7割」も結果的には「いざと言うときに働く力になる」という形で集団が長く存続する力となると考えられる。その説明に使われている「反応閾値モデル」という言葉は、説明を読むととても納得できるものでした。例に使われているのは人間集団の掃除の話です。「掃除しなくちゃ」と思う程度(閾値)には人により差がある。普段は一番綺麗好きな(閾値が低い)人ばかりが掃除することになるが、その人がいなくなってしまう(例えば卒業してしまうとか)とその次に我慢できない人が始める・・・。これは、私自身の実体験にもとても符合しています。
 でもこれ、その集団としては上手く機能するかもしれませんが、「割りを食う個体はいつも先に割りを食う」。働いている個体の立場からみたらちっとも「上手い」とはいえないですよね。とても身につまされます。
 こういった身近な行動の中にも、ヒトにも昆虫にも共通する原理があるというのは、わかってみるとやっぱり感動でした。

 そのほかにも様々な行動システムが、昆虫を中心に語られています。
 集団で生きて行く事が有利だったから集団を維持する様々な行動システムが生まれてきた。しかし「メリットあればデメリットあり」。システムができると、うまく「ただ乗り」をするものが入り込む隙間も多くなる。実際のアリの社会にもある、というのは驚きです。人間社会の複雑化したシステムは、人間社会を広げたけれど「ただ乗り」も増やした、ということは考えれば思いつくことがたくさんあるところ。ほんとに「身につまされる」話です。
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81 人中、70人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
 「働きアリの2割は働いていなくて、その働いていない2割を取り除くと、今まで働いていた8割のアリの2割がまた働かなくなる。」 
 そんな研究結果が、養老孟司氏の本や、マンガ「気まぐれコンセプト」に取り上げられた。なぜこんな奇妙なシステムが存在しているのだろうか。
 一見無駄に思えるこのシステムを本書はわかりやすく面白く解説してくれる。それは実に理にかなったものであった。わかりやすくいえば働いていない働きアリはサッカーのサブのようなもので、働いていたアリが疲れた時の交代要員なのだ。全員が働いていると疲れた時に交代するアリがいなくなる。それを避けるための合理的なシステムだった。さすが社会性昆虫、無駄な進化はしていません。
 今働きたくても働けない人たちも、世の中がピンチになったらあなたの出番だから、そのときを待とう!
このレビューは参考になりましたか?
13 人中、12人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By FreshAir 殿堂入りレビュアー トップ10レビュアー
生物学の本です。まじめに書かれています。もちろん、人間社会もそうではないかと思わせるような記述も時々入っています。ただし、タイトルや表紙から思わず想像を膨らませていると、肩透かしを食らうかもしれません。生物に関心のある方であれば面白く読めると思います。

働かないアリには、2種類ある。まず、一つ目は、一定の条件がそろうまで働こうとしないアリ。他とは違う場所で餌をさがそうとするアリもその一種。しかし、このようなアリは集団の多様性を保証する上で重要な存在でもある。実際、短期間の効率性ということでいくと全員が同じようによく働く集団の方が優秀な成績を残すが、その集団全体が長く生存する率をみると、多様性のある方が有利なのだという。一方、働かないアリのもうひとつのタイプは、いわゆる「タダ乗り(フリー・ライダー)」で、その発生は社会が複雑になることと関係するようだ。

「単数倍数性」と呼ばれる性質に起因する「4分の3仮説」とその派生論の話しも面白かった。アリやハチは、人間とは違う。オスのゲノムがメスの半分しかないため、子供への遺伝にも比率の偏りが生じる。ここから、面白い仮説の根拠が導き出せる。あと、人間の体と生物のコロニーを対比させている点も印象に残った。結局、きちんとした秩序だった組織であっても、それぞれが利己的に動いている結果であるようだ。

ちなみに、働かないアリというタイトルには、この著者の自身の研究への思い入れも含まれているようだ。
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相違点と共通点を浮き彫りに
著者は真社会性(=特殊な集団構成を持つ)生物の専門家。馴染み深い
アリやハチなどの「集団と個の関係」について丁寧に紹介している。... 続きを読む
投稿日: 15日前 投稿者: よこはま こうたろう
とにかくタイトルがすばらしい
働かないアリに意義がある... 続きを読む
投稿日: 20日前 投稿者: 森栖裕朗
知的好奇心を満たすってこういうこと
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投稿日: 23日前 投稿者: さゆき
アリにも個性がある
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投稿日: 3か月前 投稿者: パパぱふぅ
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投稿日: 3か月前 投稿者: 自然で遊ぶ
組織を考えるヒントに、そして何より昆虫の世界の奥深さに
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「組織の中でできる人と落ちこぼれが出てしまうのは、必然なのか」
という問題意識でした。... 続きを読む
投稿日: 4か月前 投稿者: チャックモール
一部読みづらい章あり・・・
多くの方にとって、この題名と表紙の絵は食指が動くのではないであろうか。... 続きを読む
投稿日: 4か月前 投稿者: みつば
アリの社会=人間の社会=我々の体
 この本の骨格となるのは「反応閾値モデル」と呼ばれるもので、
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内容はかなりガチです
タイトルだけ見るとビジネス書っぽいが、中身はかなりまじめなアリハチ類の行動生態学の本。... 続きを読む
投稿日: 4か月前 投稿者: いとみみず
2章までは楽しみました
生物について、分かり易く学べました。2章までは。
すいません。3章以降は難しくて理解出来ませんでした。
投稿日: 4か月前 投稿者: 太
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