弾流! 発想の大転換!!
ブッダの生の教えを現代に伝える
スリランカ上座仏教長老
A・スマナサーラ師との対談を特別収録!
解が閃いたら、それが理想の社会への第一歩です。
キーワードは「所有から利用へ」。
豊かな社会を一人ひとりが
自由に使える「おれの社会」の実現へ!
1969年生まれ。ブロガー/プログラマー/投資家。カリフォルニア大学バークレー校中退。1996年ディーエイエヌ有限会社設立、1999年オン・ザ・エッヂ(現ライブドア)CTO(取締役最高技術責任者)を務めた。2001年再びディーエイエヌ有限会社代表取締役。2004年、「404 Blog Not Found」は月刊100万ビューを誇る。著書に『弾言 成功する人生とバランスシートの使い方』『決断 最適解を見つける思考の技術』(以上アスペクト)、『空気を読むな、本を読め。小飼弾の頭が強くなる読書法』(イースト・プレス)など。
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72 人中、57人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 3.0
残念ながら、私は説得されませんでした。。,
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レビュー対象商品: 働かざるもの、飢えるべからず。 (単行本)
著者については、基本的に勝間和代氏などと同系統の「ライフハック」論者
(ITや金融などを中心に勉強し、ブログで目立ちながら収入も増やし、 この世知辛い時代を賢く生き延びる技術を身につけましょう、的な) という認識しかなく、これまで著書を手に取るきっかけがなかったのだが、 今回、スマナサーラ師との対談が収録されているということで、ためしに読んでみた。 読んでみてやや意外に感じたのは、かなり最初のほうで「トリクルダウン理論」 (富者がさらに富を蓄積すれば、そのおこぼれが社会に還流し、全体が豊かになる) が明白に否定されていることだ。この点で著者は勝間氏とは異なると思えるが、 その後に展開される「弾流」社会システムによる貧困対策は、 発想はそれなりにユニークではあるものの、予想される障碍やマイナス面について 徹底的に考え抜かれているとは思えず、少なくとも私は説得されなかった。 著者の議論を簡単にまとめると、現在見られる極端な経済格差の根本的な原因は、 皆が「より良いものをより安く得よう」と欲望することにあり、 結果、それを提供できる少数の人間だけが富を得られる社会構造が生まれるが、 「ケータイが全世界の人間に行き渡る」といった生活水準の飛躍的な向上を考えれば、 この欲望は否定されるべきではなく、むしろ富者に集中し過ぎた富を 社会に還流できるシステムを構築するだけでよい、ということになる。 そのための手段として、ベーシック・インカム制度とともに 相続税の抜本的見直し(社会相続)が挙げられているが、 「生前に使い切れないほどの富は、むしろ社会的な財とみなして還元すべき」 という論旨には賛成できるものの、このような議論は 基本的に性善説に立っているという点において 共産主義などと同様の陥穽を避けられないように思われるし、 根本的な価値観の転換を前提としている割には、 「人間の欲望をどこまで認めるか」という点において、 やや中途半端な部分があるようにも感じられる。 (そのためか、スマナサーラ師との議論もあまり噛み合っていないようだ。) 最後に、本書は書籍としての体裁もやや中途半端だと感じた。 理論的な著作であるにもかかわらず、 上3分の1が丸々空いているという紙面構成や、 やたらと小見出しが多用される叙述の方式は、 アルファブロガーならではのものかもしれないが、 全体になんとなくスカスカした印象を受けてしまうことは否めない。
46 人中、34人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
小飼弾の”本気”,
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レビュー対象商品: 働かざるもの、飢えるべからず。 (単行本)
著名アルファブロガーである著者が、理想の社会構築に向けた提言を行っている。
著者の他の本は、内容が浅く抽象度も高い。恐らくは、特に考えることもなく書くことができたはずだ。読者にとって得られるものも多くはなかった。 しかし、本書に書かれている内容は、それらの本とは明らかに一線を画す。そこには、体系的にまとめあげられた良質な仮説があり、著者の頭のキレがしっかりと表れていたと思う。 本書での著者の主張は、ベーシックインカム+社会相続というシステムを作る、という事に尽きる。 ベーシックインカムとは、国民全員にそれぞれが最低限の生活を送れるぐらいの所得を配分し続ける、という制度であり、これによって貧困が存在しなくなると著者は言う。 そして、貧困層が無くなることで家計消費が押し上げられ、金の回りがよくなる。 では、その莫大な財源をどのように確保するのか。 その答えが、社会相続というわけだ。 相続を廃止し、すべての遺産を社会に還元する事で、財源を作り出す。 ここまでを聞いて、実行可能性についていくつかの疑問点が生まれるが、それに対しても、著者は丁寧に答えている。 上の主張において、本書では特にデータを押さえているわけではなく、あくまで仮説ではあるが、そこにはかなり大きな納得感があると思う。 本書の欠点は3つほどある。 1つは、著者の唱える社会が、必要最低限の労働力を担保できないという事。 全員が暮らせる程度の収入を与えられるなら、働かない人が多く出るだろう。 やりたい人だけやればいいというスタンスで、社会が機能するほどの労働力が得られるか、そこに著者の考えの甘さがあるように思う。 2つ目は、本書の主張を実行に移す方法については、ほとんど触れられていない事。 これを実行するためには価値観の大幅なパラダイムシフトが必要となるが、それを乗り越える事がいかに難しいかは想像に難くない。 最後の点は、本書後半の対談について、得られるものが少なかった事。 出版社が仏教系という事で差し込んだんだなーという感じが相当出ているこの対談は、別に本書でなくてもよかったのでは?と思わざるを得ない。 総括として星4つだが、一読に値する良書だと思う。
1 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
より高い次元にステップアップした社会を考える、ひとつの良いアイデア,
By 素人大家ブロガー (東京) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 働かざるもの、飢えるべからず。 (単行本)
オーストラリアに居た時は、最初の間は、何でここの人達はこんなに働かないのだろう?(日本人みたいに)勤勉に長い時間働かないのだろう?と不思議に思ったものです。
まるで今でも、エデンの園が忘れられず、人間とは働かなくても生きて行けるのが当然の権利といった有様でした。 それでも、ラッキーカントリーと言われているように、(働かないくせに)ずいぶんと豊かな生活をしているので、羨ましく思ったものです。 そんな疑問に答えてくれる本にぶつかりました。 例えば、最近増えている「お一人様」も、誰の手も借りずに独立して生活しているのかというと、 当たり前のことですが、逆にみんなのお陰で、電気や水道、ガス、下水道、電話、道路、電車やバス、インターネットなど、さまざまな社会インフラ、社会資本に支えられて、物質的には豊かな生活をしています。 また、そうやって独立する以前に、教育などの社会インフラや社会資本に支えられて、ただ生き残るために生きているだけの動物とは違って、文明や文化を持った人間としてレベルの高い生き方をしています。 さらに社会資本のレベルを上げていくことで、より豊かで自由なレベルの高い生活ができる社会になると考えられます。 その時に、設備の提供だけではなく、ベーシック・インカムという考え方もあるよということを、『働かざるもの、飢えるべからず。』は、具体的に解りやすく説明しています。 例えば、子孫に美田を残さずという言葉は、子孫が個人として資産を相続することについて考えさせる言葉ですが、反対に、それでは子孫が生きていく社会が資産を相続したらどうだ?という考え方は今まで聴いたことがありませんでした。 さらに、その先には、ベーシック・キャピタルというさらに進んだ考え方があるというのにも驚きました。 みんなで働いて生み出した「生産物」をみんなで平等に分けようと考える共産主義に似ていますが、農業、工業の生産性が飛躍的に上がった今は、わずかな人が働くだけで、社会全体の必要も満たせてしまう時代にまで進化しました。 例えば、生活保障に相当するような「基本的な収入」(ベーシック・インカム)、あるいは最低限の収入は、社会インフラ、社会資本にしてしまおう、人間はもっとその先のレベルで、どう生きるかをそれぞれ考えて行こうと(この本は)呼びかけています。 さらに、みんなが働かなければ食べていけなかった時代に、社会を統治するために考え出されたシステム、例えば、政府の仕組みも、また必要性がかわるだろうという話しもしています。 より高い次元にステップアップした社会を考える、ひとつの良いアイデアだと思いました。 とても面白い考え方だと思います。
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