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10 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
原文は5つ星の名作、翻訳のせいで星一つ落ちる,
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レビュー対象商品: 傾城の恋 (単行本)
コロンビア大学教授の夏志清によれば、張愛玲は魯迅と並ぶ、20世紀中国文学の2台巨頭である。特に、張愛玲文学は三島や谷崎顔負けの美文とフェミニズムが売りのデカデンス文学であり、平明な文章と風刺が売りであった魯迅のそれとは好対照である。つまり、感覚の張愛玲、シナリオの魯迅といったところか(逆に、前者のシナリオ、後者の感覚はまずい)。因って、和訳にも原文の美意識を尊重した文体が要求されるのであるが、残念ながら訳者は単に「正しく訳した」域を出ておらず、張愛玲の魅力が消失してしまっている。話の筋(シナリオ)が日本語で読めるからといって、肝心の美文調が消えてしまっている和訳を読んで、張愛玲のファンになる読者はいないのでないだろうか。実に残念(無念)である。
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