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傭兵の二千年史 (講談社現代新書)
 
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傭兵の二千年史 (講談社現代新書) [新書]

菊池 良生
5つ星のうち 4.2  レビューをすべて見る (13件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

古代ギリシアの民主制の崩壊に始まり、中世を経て、ナポレオンの時代に至るまで、歴史の転換点で活躍したのは多くの傭兵たちだった!

血の輸出――スイス傭兵部隊とは国家管理の傭兵であった。しかも州政庁による強制徴募など必要なかった。働き口のない屈強な若者たちが先を争って傭兵募兵に応じたのである。17世紀、フランスの太陽王ルイ14世のある高官が、スイスの司令官に「スイスの傭兵に支払う賃金は金の延べ板にしてパリからバーゼルまでの道を覆い尽くしてしまう」とスイス人の金の亡者ぶりに不平を言い募った。するとその将軍はすかさず、「フランスのためにスイス人の流した血潮はパリからバーゼルに至るありとあらゆる河川に満ち溢れている」と切り返した。たしかに「金のないところスイス兵なし」と言われるほど貪欲に金と略奪品を求めてヨーロッパ諸勢力の傭兵となったスイス傭兵部隊だが、なんといっても最大のお得意様はフランスであった。フランスのために300年間で50万以上のスイス兵が命を落としたと言われている。そのためか、フランス最古参の連隊「ヒカルディ」の連隊旗はスイス傭兵に敬意を表して白地に赤十字となっている。――本書より

内容(「BOOK」データベースより)

古代ギリシアの民主制の崩壊に始まり、中世を経て、ナポレオンの時代に至るまで、歴史の転換点で活躍したのは多くの傭兵たちだった。

登録情報

  • 新書: 232ページ
  • 出版社: 講談社 (2002/1/18)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4061495879
  • ISBN-13: 978-4061495876
  • 発売日: 2002/1/18
  • 商品の寸法: 17.2 x 10.6 x 1.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.2  レビューをすべて見る (13件のカスタマーレビュー)
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形式:新書
 いつの時代にあっても、誰が軍隊の主権者であるかという問題は、その国(当然ながら領邦などを含めて用いています)の安全保障のみならず、統治の根幹に直接関わる大きなインプリケーションを有しています。ギリシア・ローマにおける市民兵、中世の封建騎士軍、ルネッサンス期の外国傭兵、18世紀の強制徴募制常備軍、そしてフランス革命以降の国民軍という西洋における軍制の流れには、それぞれの時代における政治権力の限界と社会・経済の実相が反映されています。

 本書は、そうした流れを前提に、西洋軍事史においてひときわ異彩を放つ「傭兵」に着目し、特にスイス傭兵やドイツのラインクネヒトの活躍と功罪を論じ、一般には知られることの少ない西洋史の一側面を鮮やかに描き出しています。政治や社会の歴史的な発展の中、近代傭兵の登場を促したものは何であったか、そしてまた、彼らの没落をもたらしたものは何であったか。単なる軍事史という視点を超えて、考えさせられることの多い一冊です。

 著者はもともとオーストリア文学者ですが、ドイツ近代史に関する著作も多く、その独特の視点と平易な語り口は、少なからぬドイツ史ファンの注目するところとなっています。

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形式:新書
二千年史、とのタイトルですが、最初の千年(ギリシア〜ローマあたり)は数十ページでさらりと流されます(笑)。正直、そこまで読んだときは、ああちょっと購入早まったかなーと思いました。

しかし、中世に入ってからは面白いです。

騎士は主君と期間契約しているから、期間外は「傭兵騎士」として他の主君に仕えるものがいただとか、あまり知られていないことが書かれており、従来のステレオタイプ的な騎士世界とは違った視点でヨーロッパ史を眺められました。

スイス傭兵(国家に売られた傭兵たち、兄弟が両陣営に売られて殺し合ったりとかがあった)についてとか、イタリアのルネサンス期の傭兵についてももちろん触れられていますが、傭兵から身を起こして一代でミラノ公になったスフォルツァについてとか。ちょびっとマキャベリも登場。

そして、「イタリア戦争」から「ドイツ三十年戦争」(傭兵隊長として史上最も有名な?ヴァレンシュタインについても)、「ネーデルラント独立戦争」「スペイン継承戦争」などを経て「フランス革命」まで、傭兵たちの戦争としての通史で、これが分かりやすかった。いままでこの前近代の歴史って何がなんだかよく分からなかったのですが、一連の流れとして理解できました。

特にページを割かれているのが、ドイツの〈ランツクネヒト〉という傭兵団(のあつまり)についてです。これがたぶん「通ったあとにはペンペン草さえ残らない」と言われている傭兵団のモデルなんではないかと思いますが、その独特の「文化」についていろいろと書かれております。

あとがきで「ドイツ傭兵(ランツクネヒト)の文化史―中世末期のサブカルチャー/非国家組織の生態誌」が種本の一つとされています。そっちも面白そうなんですが、高いので、まず入門編としてもオススメかと。

この本は「傭兵を通じて、国民国家と国民軍の誕生をあぶり出す」のが目的なので、フランス革命以後の傭兵についてはまたさらりと流す程度しか書かれていません。まあそういうのは、落合信彦とかを読むといいのかなぁ(笑)。
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By ともぱぱ 殿堂入りレビュアー トップ50レビュアー VINE™ メンバー
形式:新書
同じ著者の「戦うハプスブルク家」は読みづらかったが、本書は心配不要。文章は読みやすいし、ヨーロッパの戦争史において軍隊の中核をなした傭兵及び軍制改革という観点からヨーロッパ史を眺めることのできるお薦めの本である。古代ギリシャ、ローマでの傭兵に触れているのは少しだけなので、実質的には「ヨーロッパの傭兵の千年史」と題すべきかもしれないが、第3章以降は歴史の裏側をのぞくような面白さ、様々なこぼれ話に満ちている。何故中世君主は傭兵に依存するようになったか、ヨーロッパが「邪悪な戦争」の連続に突入するまでは八百長の戦いもあったこと、スイスが実は「血の輸出」で名を馳せていたこと、ランツクネヒトというドイツ人傭兵部隊は自由をアイデンティティとし、労働的組合的な職能を持つ兵士集会が認められていたこと等は本書で初めて知った。傭兵を率いる隊長は企業家のような存在であったこと、傭兵たちの悪逆非道ぶり、逆に傭兵哀史といった面も十分カバーしている。

さて、本書は祖国のために進んで命を投げ出そうとするナショナリズムの仕組みを、忠誠、祖国愛とは遠い存在である傭兵の歴史から逆説的に探ることを目的としているが、それは達成されただろうか。ナショナリズムを担う国民軍誕生の瞬間は見事に捕らえている。傭兵の自由戦士的側面が君主権力によって奪われていったこと、徴兵制度の導入等の軍制改革によって傭兵の地位が下がっていったこと、兵士たちが祖国を意識するようになったことの説明は十分である。しかし、祖国のために死ぬことを厭わないまでにはまだ距離がある。著者は米国独立、仏革命の革命精神が契機と言いたいようだが、何故革命精神が傭兵との対極にある国民軍を生み出すことになったのか、もう少し掘り下げた説明が欲しかった。が、そうすると市民革命の本質を探らねばならず、本書ではカバーしきれないか?その点を惜しく思う。
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投稿日: 2003/10/30 投稿者: "michi941"
歴史は面白くなくては!
久々に歴史の面白さを感じさせられ、一気に読ませてもらった。
傭兵のイメージを与えてくれるものに、フランスの外人部隊のルポ、... 続きを読む
投稿日: 2002/1/27 投稿者: 安麻呂
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