これらの話は、すべてやさしい話し言葉で書かれている。また、掲載された経典の言葉は、趣意をとって表現を現代的に改めたものもあり、仏教に関する知識が無くても読み進めることができる。ひとつの講話がちょうど見開き2ページに収まるようにまとめてあるため、眠りに着く前や、ちょっとした時間に開くという読み方も良いだろう。
本書は、経営者に対する説法という体裁をとっているため、自分と社員、また自分と社会との関係を見直すのにふさわしい言葉が並んでいる。しかし、経営という局面を離れても、人間としての生き方の指針となる話に満ちている。ビジネスパーソンとしてだけではなく、この世に生かされている人間のひとりとして、心にとどめておくべき言葉が多い。
人を雇用している経営者はもちろん、多くの大人、とりわけ子を持つ親に読んでもらいたい。(朝倉真弓)
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