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11 人中、9人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
人情噺の短編集,
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レビュー対象商品: 傍聞き (単行本)
表題作の「傍聞き」は、第61回日本推理作家協会賞短編部門を 受賞した作品です。 この作品集には、 4つの短編が納められていますが、 いずれも小市民と呼べる人たちが主人公です。 「迷い箱」は更正保護施設の施設長、 「899」は消防士、 「傍聞き」は所轄の刑事、 「迷走」は救命救急士、というように。 そして、彼らの前に立ちはだかる事件は、 密室殺人や死体消失というような 派手なものではありません。 彼らが仕事上で巡り会った小さな謎が、 物語のラストに解き明かされるという 展開になっています。 いわゆる「日常の謎」と 呼ばれるものに近いと言えます。 作品は全体的に地味な感じです。 でも、それがマイナス要因になっているかと言えば、 そうではありません。 それは、いずれの作品も、 人情味豊かな人間の心理が 明かされるという展開になっているから。 派手さはないけど、 「人情噺」と言いたくなるような物語ばかりで、 読後感は爽やかです。 心温まる小説を読みたい人に、 是非読んでもらいたい作品集です。
1 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
技あり!,
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レビュー対象商品: 傍聞き (双葉文庫) (文庫)
日常生活にある様々な人間心理の綾に起因すると思しき現象を巧みに活用して紡ぎ出された4作の佳編。が、やはり表題作は一頭地を抜いた感がある。(表題作における、いわば「傍聞き」の三重奏(啓子の菜月への、横崎の斉藤への、そして菜月のフサノへの)は見事の一言。)傍聞き: 「それが漏れ聞き効果なの。どうしても信じさせたい情報は、別の人に喋って、それを聞かせるのがコツ」(68〜9頁)。 迷い箱: 「迷い箱の中身は、一日一回でいいから、目に触れるようにする。そうして数日も経てば、捨てる決心がつくんだ」(177頁)。 「四編に共通するのは、自分を犠牲にしても他人を助ける職業の現場を舞台にして、ある登場人物がとった不可解な行動がミステリの核となること」(213〜4頁、大森望氏の解説より)であるが、別の共通点として、4作がいずれもheart-warmingな結末で終わっている点も挙げられよう。お薦めの一書です。
1 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 3.0
読みやすく心温まる,
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レビュー対象商品: 傍聞き (双葉文庫) (文庫)
とても良くできた短編4作品です。読みやすい分量、文体で、人の悪を描かずに、人の優しさをとても上手く 描いているので、心温まります。 なので、お薦めできる一品です。 評価星3としておりますが、私にとっては、もう一度読み返したくなるほど の作品ではなかったからです。 テイストが朱川湊人さんに似ていると思うのですが、朱川作品の方が先に 読んだので、あちらに感動した分、こちらでのインパクトが薄かった。 その分を差し引けば、星4つでもいいのかもしれません。
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