面白い、そして恐ろしい本である。秋葉原事件を「やらせ」と看破しているあたりは筆者の洞察力に驚かされる。三浦和義氏の逮捕についても不自然さを指摘し、その奥に潜むものを見抜いている。その他近年発生した事件を数多く取り上げて報道の誤謬を暴く。どの頁から読み始めても、想像を越える切り口で偽装を暴いているので思わず引き込まれてしまう。筆者の洞察力もさることながら、筆者自身が足で情報を確認し、さらにはインターネットを通じてその裏付けを得ており、単に筆者の独りよがりではない。真実が暴かれて困る連中が次に仕掛けてくるのはネット規制だと云う点にも言及している。筆者の高橋清隆氏は44歳、奥付の略歴で見る限り大きなバックもないようで、だからここまで「本当のこと」が書けたのだろう。しかし、これだけの内容が活字になって出版されると、それが真実であればあるほどに同氏へのプレッシャーもでてくることが心配である。1,890円は高いと思ったが、読んでみたら十分納得のゆく内容、いつまでも座右においておきたい1冊である。