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偽薬のミステリー
 
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偽薬のミステリー [単行本]

パトリック ルモワンヌ , Patrick Lemoine , 小野 克彦 , 山田 浩之
5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

メリケン粉や砂糖水でも病気が治ってしまう―「プラセボ(偽薬)効果」とはいったい何か。これまで医療関係者は、痛みや発熱、不安や不眠、高血圧やがんなど、ありとあらゆる病気の症状にプラセボ効果があることを見てきたし、新薬のテストでは必ず偽薬を使うことで、その効能を比較・対照してきた。しかし、プラセボ効果を公然と口にすることは、医学を貶めることにつながりかねないとタブー視され、触れてはいけない「聖域」とされてきたのだ。本書は、フランスの精神科医が、さまざまな調査にもとづき、プラセボ効果がいかに医療全般に広がっているかを明らかにする。また、この現象が、医者と患者の絆と信頼性に強く依存することを見ていき、医者も患者も、プラセボ効果を恐れず、もっと積極的に利用する道がないか探れよ、と訴える。「薬の大量消費」に警告を促す書でもある。

内容(「MARC」データベースより)

メリケン粉や砂糖水でも病気が治ってしまう「プラセボ(偽薬)効果」とはいったい何か? プラセボ効果がいかに医療全般に広がっているかを明らかにする。またこの現象を積極的に利用する道を探し、薬の大量消費に警告を促す。

登録情報

  • 単行本: 286ページ
  • 出版社: 紀伊國屋書店 (2005/08)
  • ISBN-10: 4314009918
  • ISBN-13: 978-4314009911
  • 発売日: 2005/08
  • 商品の寸法: 19 x 13.6 x 2.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 210,127位 (本のベストセラーを見る)
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5 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By tamo
形式:単行本
 「良薬は口に苦し」という迷信がある。実際には、カプセルだったり甘かったり、副作用のない「良薬」はたくさんある。しかし、同じ成分なら苦いほうが「効く」。これは本当である。
 また、ふつうの食品に大量に含まれているような成分でも、権威のある医者や学者が念入りに診療したあとで確信を込めて処方すれば「効く」のである。
 効くならいいじゃないか。ウソの効果だと言う人もいるが、効けば本物なのだ。
 一方、今でも「偽薬で治るのはウソの病気だけだ」と考えている医師がいるが、これこそ打破すべき迷信である。心身症だけではなく、外科手術が必要なはずの病気も偽薬で改善する。そのために本当の問題が見過ごされるようなことになれば、手遅れになりかねないのだ。また偽薬は、治す効果だけではなく、副作用だってある。ウソの薬ではない。偽薬は真に医薬品たる資格を備えた強いクスリなのだ。
 だから医師は責任と知識をもって、熟慮の上で偽薬を活用すべきだ。本書には偽薬にまつわる数多くの実例と問題、また技術的な情報が収められており、精神科や内科のみならず、外科においても、医師が最大限の治療効果を上げるためのヒントがたくさんある。医療費の抑制が至上課題となっている昨今、偽薬の価値は非常に大きくなっている。本書は医療に関わるすべての人、および健康に関心を持つ人たちにとって必読の書と言えよう。
 ただし、翻訳はかなりマズい。用語も統一されていないし (例: ホメオパシー/ホメオパチー)、おそらく逆の意味になっている文もある。フランス語が読めないので原文がどうなのかわからないが、精読するのではなく斜め読み程度にして、この本をヒントに自分のアタマで答えを探るようにすべきだと思う。
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形式:単行本
偽薬、プラセボという言葉は既に一般に浸透した用語となっているが、プラセボにまつわる背景知識について正確に理解できている人はまだまだ少ないのではなかろうか。本書では、一貫してプラセボを取り上げ、大きなテーマとして「なぜ薬効のある薬ではなくプラセボを治療に使ってはならないのか?」という疑問へ話を進めていく。

プラセボが多額の研究費と時間を投下して開発された新薬よりも効果を示すという事例は多々あるが、それは一体なぜなのか。いわゆる「思い込み」という心理学的な効果が強く働くわけであるが、プラセボがそれほどの「薬効」を持つのであれば、なぜこれを薬として用いてはならないのか? この一見馬鹿馬鹿しくも見える提案は、実は重要な問題を提起している。実際に薬効を発揮する薬は、当然何らかの副作用も存在する。ところが、プラセボには(理論上では)そのような副作用はない。それでもある程度の薬効を示すならば薬の一つとして使ってはなぜいけないのか? 実際の薬を使うことに問題があると判断した医者が患者に内緒でプラセボを処方する行為は罪になるのか? 医療倫理の立場も絡めて、徹底してプラセボについて考察を進めていく内容はこれまでにないスタイルでなかなか面白い。

ただ、原著者の執筆力なのか翻訳者の技量によるのか、そのあたりは定かでないが、とにかく文章が読みにくい。相手の正確な理解が求められる一般科学書でこれは致命的である。本文第7章を区切りに翻訳者が変わっている。前半部は実際に製薬企業での勤務経験を持つ訳者、後半部はプロの翻訳者が関わっているが、総じて後半のほうが読みやすい感じはあった。やや専門的な内容であるため、あえてその道の経験者を起用したのかもしれないが、もう少しこなれた訳出が欲しかった点が惜しい。
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