初心者向け陰謀論入門書と思いきや、さにあらず。初めて知るような事も多く、興味深く読むことが出来た。文体も統一性がとれており、非常に分かりやすく書かれている。
最初の十数ページはカラーイラストで、お金の起源や仕組み、世界統治の構造などが説明されており、全体として、中学生でも十分に理解できる内容だ。本書は、是非とも、学生達にこそ読んで欲しい。本書の価値はそこに在るかもしれない。裏の歴史を知ることで、表の歴史も良く理解できるようになるだろう。
ユダヤの高利貸しから、ロスチャイルド一族へと繋がる、裏の統治者誕生の歴史をたどり、お金の起源から、利子が生まれた理由と、その弊害、中央銀行の本当の役割などを学べる。
明治維新に、ロスチャイルドが大きく関っていた事も書かれている。アーネスト・サトウの、「日本人は支配者に服従する性質を持っているので、欧米人が統治しても、素直に服従するだろう」という言葉が紹介されている。直接的な意味でも、今やその言葉は実現寸前である。
本書はマスメディアが構築する、虚構の世界に騙されないよう、繰り返し警鐘を鳴らしている。歯磨き粉に使われているフッ素や、人工甘味料、調味料による、精神的な変調を来たすその毒性について書かれている。
著者はテレビを現代の宗教になぞらえている。民衆を統治するための道具として、宗教が使われてきたが、テレビは、民衆を真実からそらし、愚民化するとともに、人気キャスターや、コメンテーター、アイドルなどを登場させ、彼らを敬愛、崇拝するようにしむけ、「世論」という民衆の共通意識を生成させる役割を持つ。
最後に著者は、TVや新聞の情報に頼らず、ネットで主体的に情報を収集すること、そして身近なネットワークを利用して情報を伝えていく事の大切さを訴えている。そういう一歩一歩の漸進が、確実に世の中を変えていくはずだ。