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偽善系―やつらはヘンだ!
 
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偽善系―やつらはヘンだ! [単行本]

日垣 隆
5つ星のうち 4.3  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)

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商品の説明

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 「具現化したかったのは、今まで思い込まされてきた、あるいは思い込んできたことに対して、それはどうも違っているのではないか、と提起することであった」(「あとがき」)。
   ここにある「思い込まされてきたこと」という一句が、仮に支配言説として流通を続けることで、世間の暗黙の了解に成り上がった思考方法のことだと考えれば、本書は20世紀末になって変換を余儀なくされた日本的な戦後思潮(特に進歩的と呼ばれる思想)を、もう一度見直す側に属した1冊だと言える。
   世紀末の冷戦(イデオロギー対立)構造の解体がこの国にもたらしたものは、一口に言えば大量消費社会を背景とする「個」の尊重という事態だった。国家よりも地方、あるいはマスよりもワン・ツー・ワンといった最近の世の中の傾向が、このことを如実に物語る。一見個人尊重に見えた戦後的思潮の多くは実は偽善であり、この時代に耐えないのではないか。本書の本当の問題意識はこれである。
   その意味で、政治、教育、裁判制度、医学と、ほとんど八方破れに繰り出される著者の否定的な検証は、混乱する社会の実態とあいまって、ある意味で非常に小気味がよい。
   ただ個々の言説には一抹の不安が残る。戦後的思潮を「偽善系」とくくるやり方が、所謂保守陣営を温存する構造に加担しはしないかという危惧が若干あるのだ。個別検証の嵐に洗われなければならないという点では、保守思潮とて、事情はまったく同じなのだから。(今野哲男)

出版社/著者からの内容紹介

登校拒否は学校のせい? あの駄作が名著だって? 世紀末にはびこるおかしな思い込みと偽善を当代一の論客が鋭く突く刺激的評論

登録情報

  • 単行本: 213ページ
  • 出版社: 文藝春秋 (2000/09)
  • ISBN-10: 4163566007
  • ISBN-13: 978-4163566009
  • 発売日: 2000/09
  • 商品の寸法: 18.8 x 13.2 x 1.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.3  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 881,298位 (本のベストセラーを見る)
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少し古い。 2007/11/17
By カーマイン トップ1000レビュアー
形式:単行本
2000年ごろの本を2007年に批評しているので古いのはしょうがないのですが、やはり内容が「古い」と感じました。たとえば、小田実や大江健三郎、死刑廃止論等に潜む偽善を暴く・・という内容は、当時は果敢な筆致だったのかもしれませんが今の時代になってみるとそれほどのインパクトを感じません。それは著者の主張がメインストリーム化しつつあるからでしょうか?
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2 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By たか トップ1000レビュアー
形式:単行本
今読むと本書に数多く紹介されている事例がやや古い感が否めないものの、政治や教育、裁判制度、医学等幅広くその権威が振りかざす常識を真っ向から否定し説得力のある論証が示されている。
しかも、その書き振りが結構辛辣であるため、読後感は爽快である。
特に、マスコミの権威(又は誤った慣習)に即した報道スタンスを批判している部分は最高。
終盤に日垣氏が読み、検証した「迷作著書」が挙げられているのも、救いがたい矛盾を容赦なく取り上げており面白かった。
日垣氏の本を読むと自分の頭で考える習慣が身に付くため、常識に凝り固まっているとお感じの方にはお薦めしたい。
このレビューは参考になりましたか?
21 人中、12人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By しおぴー VINE™ メンバー
形式:単行本
人権ママ、携帯電話、郵便局、少年法、裁判官などを遡上にあげ、綿密に論理構成しつつどこがどうダメなのか、個別撃破していく。本当に著者はまっとうな感覚を持ち、まっとうに社会を批判している。様々な妨害・嫌がらせがあるだろうと容易に想像できるが、それをものともせず突き進んでいっている。がんばれ。
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