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265 人中、237人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 3.0
化学エンジニアの視点から誤りを指摘しておく,
By 佐野 鷹男 (愛媛県) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 偽善エコロジー―「環境生活」が地球を破壊する (幻冬舎新書) (新書)
著者が知りえた情報から誠実に本を書いていることは分かる。だが、しょっぱなからがっかりさせられた。レジ袋を使わないのはエコではないと言う。その根拠を見ると、例えば「まず単純にレジ袋をやめれば、これまでレジ袋要に作られていた原料がいらなくなるので、それをまた煙突で燃やさなければなりません。」(p18)と書いている。 しかし、実際は、各種触媒の利用によって、燃やす前に他の原料に転用されるし、そういう技術は多様にあるのだ。この本は、結論はともかく(小生もレジ袋削減はナンセンスと思う)、論理が甘かったり、情報が古かったり、妙な飛躍があったりして自然科学に携わる者としては突っ込みどころ満載である。 それでもなお、読む意味はあると思う。科学者がこの本をクリティークしているサイトを読みながら、読み進めるのがよいと思う。船瀬某のような「政治」を感じないのが救いである。 また、環境利権がどのように構築され、年間数兆のお金が国民から無駄に徴収されているかを暴露しているところは、読んでいて損はない。
154 人中、132人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
風評や雰囲気でなく批判的に考える材料に,
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レビュー対象商品: 偽善エコロジー―「環境生活」が地球を破壊する (幻冬舎新書) (新書)
世の中、あえて異論を申すことは非常に勇気のいる行動である。それも、道義的にだたしいと思われることへの異議申し立てであればなおさらである。 最近は、リサイクルやエコロジーに対して疑念を呈することへのタブー視はなくなってきたが、それでもまだリサイクルとか環境といえばなかなか反論しづらい雰囲気は残っている。 著者の意見やデータには賛否両論あろうが、世間の大勢に逆らって自分の信念を貫く姿勢には素直に敬意を表したい。 結局、現在の環境問題とは金と政治の問題になってしまったようだ。 当初は純粋な信念の持ち主が地球のため、世界のためと頑張っていたのが、金につながるようになると信念を曲げてしまったり、金のためだけの人間が入り込んでくる。環境に限らず、福祉などでも同じことがあった。 ダイオキシン、環境ホルモンもあれだけさわがれたのに今ではほとんど聞かなくなった。ダイオキシン対策と称してゴミ処理施設に大量の税金が投入され、野焼きや焚き火の禁止も定着してしまった。今盛んなレジ袋もトレーやペットボトルのリサイクルも数年後にはどうなっているかわからない。科学的な見地でなく、不安や風評に基づくことにより、さまざまな弊害が生じている。環境問題に限らず、科学技術が進歩しすぎて一般の人々には理解しがたくなり、不安や風評が広まる下地となっている。著者のように科学者が一般の人々にわかりやすく、科学的知見を広めていくことは今後ますます重要になるであろう。 本書の内容を鵜呑みにしないことも重要である。著者の主張をそのまま受け入れてしまうのは風評や雰囲気に惑わされることと同じである。一つの論として、客観的・批判的に志向するための重要な材料であるが、まだまだわからないことの多い分野であるから、著者の意見が正しいとはまだ誰も保証できない。確実なことは金儲けが目的の環境運動にだまされないように注意しなければならないと言うことだけだ。
153 人中、123人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 2.0
データの古さと誤りの多い点が残念・・・,
By ケンゴリゴ (岡山県) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 偽善エコロジー―「環境生活」が地球を破壊する (幻冬舎新書) (新書)
「うそまか1」「うそまか2」の内容を踏襲しながら、短く、読みやすくまとめた内容です。非常にとっつきやすいと思います。「リサイクルすることは全面的に良いことだ」といった風潮を否定しており、その点は全くそのとおりだと思います。リサイクルするにもコストやエネルギーを使うわけで、それを無視したリサイクルは問題有りです。また、リサイクルすることを免罪符に、大量生産・大量リサイクルの流れが定着し、ごみ減量に繋がっていないというのも大きな問題です。しかし、残念ながらデータが古かったり、数値的な誤りが多かったり・・・。読む人が読んだら、「なんじゃこりゃ」といった点がたくさんあります。 例えば、私の住む市では、集めたペットボトルの95%はリサイクルに回っています。確かに数年前までは3割くらい残渣が出て、焼却されていましたが。 バイオエタノールについても、食料になるものをエタノールにすることが社会への悪影響が多いのは周知の事実では?廃食用油・食用にできない植物などから作るセルロース系のバイオ燃料の開発が実用化されている中で、それらを無視してバイオエタノールをひとくくりにダメ出しするのはいかがなものかと思います。 割りばしの大部分は、中国で成木を切って作られていますが、国内の間伐材の割りばしが使われないのは、マイ箸が進んだからではなく(マイ箸ってそんなに普及してませんよね?外食時にマイ箸を持参しているのを見たことありません)、単純にコスト(価格)の問題ですし。 その他、最新のリサイクル事情を調べていない、もしくは誤解されているところが随所にありました。 環境問題は様々な要素が絡まりあっており、一概に何が最善とは言えないところがあります。こういった本などを契機に、様々な議論が盛り上がるのは良いのですが、間違った内容を鵜呑みにしてしまい、環境への取り組みなんて無駄じゃないかと思われてしまうのが心配です。 あと、山本弘氏が『「偽善エコロジー」の偽善』を出されるのではないかと楽しみにしています。
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