1993年のイタリアローマで起きた日本人女子大生6人レイプ事件の容疑者の申し分を日本人が紹介した本。
裁判が現在どうなっているのかわかりませんが、本書が書かれた94年当時、原告女性は第一回公判の秘密法廷で証言したきり、以降二度と出廷せず、国際法の適用により日本からの証言が可能にも関わらず、なんの証言もしないまま。5分程度で終了する裁判だけが繰り返され、毎回出廷しても原告不在のため反論ができない容疑者アリの無罪も有罪も確定されていない。
凶悪犯人のイメージを掻き立てる「カバキ」は彼の名前ではなく、彼の出生地。事件の翌日 突然逮捕され、一ヶ月の拘留生活後に釈放「凶悪強姦魔」の烙印を押されたまま前向きに生きる容疑者の姿は好印象。本書の内容全てを額面通りに受け止める気はありませんが、マスコミに凶悪犯人に仕立てあげられて、非難囂々の末、うやむやに放置されたままのこの事件を憶えている人は多いはず。この本を読めば、事件と容疑者に対する印象は変わると思います。