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偶然完全 勝新太郎伝
 
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偶然完全 勝新太郎伝 [単行本]

田崎 健太
5つ星のうち 4.6  レビューをすべて見る (9件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容説明

「大統領や首相の代わりはできるけど、勝新の代わりは誰ができるんだ?」
「今後はパンツをはかないようにする」
「俺としゃぶしゃぶか? 一つ“シャブ”が多いんじゃないか?」

――みんな勝新が大好きだった――

巨大なベンツで夜ごと銀座に繰り出し、一見怖いけど本当は人懐っこくてやさしい昭和の大スター、1931年11月29日生まれの勝新太郎は、2011年、生誕80年という節目の年を迎えました。また、来年は、いまも日本映画史に燦然と輝く勝新の代表作『座頭市』シリーズの初公開(1962年)から、ちょうど50年になります。

著者は、かつて『週刊ポスト』に連載されていた勝新による人生相談の担当編集者で、晩年の勝新と濃密な時間を過ごした「最後の弟子」です。

「映画よりもおもしろい人生を歩んだ勝新太郎をもっと知ってほしい」
「この生き様こそ、勝新太郎の最大の作品ではないか」

 かねてからこんな思いを抱き、勝の最後の「弟子」を自任する著者が、多くの関係者に取材を重ね、新たなエピソードを次々と発掘。豪傑を絵に描いたような人間・勝新太郎の「素顔」に迫ります。

以下、プロローグより一部抜粋

 ぼくは勝新太郎の最後の「弟子」だった。ただ、ぼくは役者でも映画関係者でもない。三味線や長唄を教わったわけでもない。いわば、「 」(括弧)つきの弟子だ。
 かつて、勝は週刊誌で人生相談を連載しており、ぼくはその担当編集者だった。週一回、二ページの連載にもかかわらず、ほぼ毎日彼のところに通った時期もあった。
 いつもこんな風だ。
 昼前に彼の自宅で待ち合わせ、昼食に出かける。山王下の日枝神社近くにあった蕎麦屋が多かった。
 店に入ると、ビールと一緒にかき揚げや板わさを頼んだ。白木のテーブルに運ばれてきた黄金色をしたかき揚げを、勝は箸で潰して分け、「食べな」とぼくに勧めた。揚げたてのかき揚げは、口の中に入れると香ばしい味がした。当時、二十代半ばだったぼくにとって、昼間から蕎麦屋で酒を飲むのは、大人の世界を覗いたような気分だった。
 ざる蕎麦には、日本酒を掛けてほぐすのが勝の食べ方だった。初めて一緒に蕎麦を食べた時、「ちょっと待て、そこまでだ」と箸を止めさせられた。……

内容(「BOOK」データベースより)

「大統領や首相の代わりはできるけど、勝新の代わりは誰ができるんだ?」「今後はパンツをはかないようにする」「俺としゃぶしゃぶか?一つ“シャブ”が多いんじゃないか?」「最後の弟子」が描く「最後の役者」勝新の真実。

登録情報

  • 単行本: 402ページ
  • 出版社: 講談社 (2011/12/3)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 406217474X
  • ISBN-13: 978-4062174749
  • 発売日: 2011/12/3
  • 商品の寸法: 19 x 13.2 x 3.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.6  レビューをすべて見る (9件のカスタマーレビュー)
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4 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
正直、今さら勝新太郎ってどうなんだろうと思いながら読み始めてみたのではあったが、こんな効率優先で器用な生き方や広く浅い人間関係が好まれる現代ではまずいないと思われるような、とても魅力的な人物が存在していたことに驚かされた。それは、「ガキ大将」がそのまま大人になったようで、自分の好きなことしかやりたくなくて、それと同じくらい周りの人間を大切にしたくて、不器用にしか生きられない、とても「愛らしい」人であった。過去の作品の説明が冗長だと感じられる部分はあるが、特に著者自身が勝と共に過ごした晩年の描写は、とても痛快で優しさに溢れており、心地よい読後感であった。
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7 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 直いい親父 トップ500レビュアー
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 勝新が亡くなってもう14年ですか・・月日の経つのは早いものですね!!勝新は、1931年杵屋勝東治の次男として生まれ、1954年大映に入社。私も小さい時母に連れられてよく大映の映画を見に行きましたが、お目当ては美男の雷蔵、また、勝新の映画も良く見ましたが、白塗りの二枚目・・子供が見ても全然面白いとは思えませんでした(雷蔵の映画もそんなに面白く有りませんでしたが)。しかし、1960年不知火検校で悪役を演じ、新境地を開き、以後座頭市シリーズ、悪名シリーズ、兵隊やくざシリーズとヒットを連発するようになったのは、よくご存知だと思います。1967年勝プロを設立、そして、勅使河原宏監督、斉藤耕一監督、黒木和雄監督といった芸術派、知性派の監督と組んで作品を取ります。また、自らも顔役でメガホンを取り、手持ちカメラを多用したり、様々な斬新な手法を取り入れましたが、上映館が限られていた為、ヒットしませんでした。
 また、私生活も騒がしく、女性関係も派手で、中村玉緒と離婚記者会見を開いたり、ハワイでマリファナ、コカインの不法所持で拘留されたり、話題に事欠きませんでした。そして、1979年黒澤監督の影武者に主演が決まっていながら、ヴィデオカメラを持ち込んだことが原因で(これはきっかけにすぎないと思いますが)、黒澤監督と決裂し、後任は仲代達也になるんですが(この間の経緯は相当興味深い!)、なんと完成試写会に勝新は出席しているんです!!その後勝プロは倒産し、再起をかけた1989年の座頭市の撮影中、真剣使用による死傷事故が起こり、完成しますが、これが最後の監督作となります。そして、1996年下咽頭癌で死去するわけです。
 勝新のバイタリティー、活動の源となったものは、一体なんだったんでしょうか?それは、勝新のコンプレックス(雷蔵のように歌舞伎の出ではない、背が低い、アカデミックな教育を受けていなし・・)ではなかったかと著者は推測しています。しかし、勝新には、型破りな行動力があり、とっつき難い面はありますが、人間的包容力があり、人を引き付ける魅力に満ち溢れています(眞田さん、勅使河原さん、酒井さん、黒沢さん・・・)そして、著者の田崎さんも彼の魅力に取り付かれ、この本を著しました。ですから、この本は、勝新への愛情に満ち溢れ、かれの光と影を余すことなく描き出しています。しかし、勝新の影武者、見たかったなあ!!!
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発売日に買って(封切り日)に購入し一気に読みました。著者が違うが「天才 勝新太郎」も読んでます。※これも一気に読み友人に渡した。 私は現在39歳、カツシンの事は「玉緒のダンナ」としか認識してなくバラエティーの所謂「カツシン伝説」でしか認識していなかった。がカツシンに関った(伝説のエピソードを語る人々が)何故かみんな嬉しそうに語っているのを観て「何でこんなにメチャクチャな人に関って嬉しそうにしているのか?」とずっと疑問に思っていた。だって「もうパンツを穿かない方がいいんだな」と真顔で話し周囲に失笑を買っていた人だから。会社員の自分には到底理解出来ないのである。
しかしこの二冊を(特に本書)を読んでから自分も周りの友人・知人に「最高だよ、こんな人もう絶対に存在しないからまず読んで」と勧めているジブンがいる。作品(映画や歌)を観てもいないのに。
これが勝新太郎の魅力。石原裕次郎じゃこうはいかない。 なんというか「器が大きい」とか「天才」とか「大物」とかが何か自分の中では当てはまらない。カツシンはカツシンでしかない。大好きである、とだけは言える。目がとっても綺麗で髭が生えてきてお金がかかる子供である。「勝新太郎病」に罹ってしまった。どうしてくれる!田崎さんよ、貴方が羨ましくて堪らないぞ。大変だったとは思うが(笑)

 
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