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倭国伝 全訳注 中国正史に描かれた日本 (講談社学術文庫)
 
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倭国伝 全訳注 中国正史に描かれた日本 (講談社学術文庫) [文庫]

藤堂 明保 , 竹田 晃 , 影山 輝國
5つ星のうち 4.8  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)
価格: ¥ 1,523 通常配送無料 詳細
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商品の説明

内容説明

後漢書東夷伝、魏志倭人伝から明史日本伝へ古来、日本は外国からどのように見られてきたか。漢委奴国王の金印受賜から秀吉の朝鮮出兵までの千五百年余を記した中国歴代王朝の正史を詳細な語釈をそえて完訳

内容(「BOOK」データベースより)

古来、日本は中国からどのように見られてきたのか。金印受賜、卑弥呼と邪馬台国、倭の五王、「日出ずる処」国書、「日本」国号、朝鮮半島と動乱の七世紀、遣唐使、僧侶や商人の活躍、蒙古襲来、勘合貿易、倭寇、秀吉の朝鮮出兵。そこに東アジアの中の日本が浮かび上がる―。中国歴代正史に描かれた千五百年余の日本の姿を完訳する、中国から見た日本通史。

登録情報

  • 文庫: 528ページ
  • 出版社: 講談社 (2010/9/13)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4062920107
  • ISBN-13: 978-4062920100
  • 発売日: 2010/9/13
  • 商品の寸法: 15 x 10.4 x 2.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.8  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)
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中国の誓紙に書かれた日本に関する記録の読み下し文と訳文を収録する。

「『三国志』魏書東夷伝倭人条」通称、魏志倭人伝の一部である。

其の国。本亦(もとま)た男子を以って王と為す。住(とど)まること七、八十年、
倭国乱れて、相攻伐すること年を歴(へ)たり。乃ち共に一女子を立てて王と為す。
名づけて卑弥呼(ひめこ)と曰(い)う。鬼道に事(つか)え、能く衆を惑わす。
年、巳(すで)に長大なれども、夫壻(ふせい)無し。男弟有りて国を佐け治む。
卑弥呼王と為りて自り以来、見(まみ)ゆること有る者少なし。婢千人を以って
自ら侍らしむ。唯男子一人のみ有りて、飲食を給し、辞を伝えて出入す。居処、
宮室、楼観、城柵、厳かに設け、常に人有りて兵を持ちて守衛す。

こうして見るとずいぶんわかりやすく名文なのである。
なお、卑弥呼をヒミコと読むのは新井白石の説なのだそうである。
この本では、卑弥呼=姫子=ヒメコ説をとっている。
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5 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
 中国正史も現代語訳で読めば平易な文章である。現代語訳、書き下し文、(巻末に原文)が併記されているから自分の好きな方で読めば良い。
 特に熟読をお勧めしたい魏志では、2千年前の中国人は結構合理的に見聞した事を判断していることが分る。文章の流れに違和感が無く、現代人にも読みやすい紀行文である。
 魏志倭人伝は、正しくは魏志東夷伝の「倭人」の項の事で、この本には東夷伝として他に「扶余」「高句麗」〜「韓」まで、朝鮮半島や中国東北部に当時住んでいた諸民族の部分も同様に収録されている。それらを読み比べると当時倭人は周辺の諸民族と比較して別格の文明人であったことが分る。「集会で父子・男女の差別がない」「風俗には節度がある」「争いごとが少ない」「女性はつつましやか」などと中国とは異なるが文明国であると書かれている。
 随書の前半部分は倭国の様子を書いているが、魏志倭人伝の様な明朗さがなく、交流が無かった時期の間接的な伝聞事実であろうと推察される。倭国は400年前の魏志の時代から進歩していないか、場合によっては後退している印象さえ受ける記述となっている。随書の後半は皇帝に派遣された使者が倭国に赴き、立派な王に歓待されて使命を果たし帰国する様が活き活きと書かれている。倭の事を中国に悪し様に伝えたのは誰なのか推理さえしたくなる。
 随の使者が日本に来たのは推古天皇と聖徳太子の時代であるが、随書を見れば倭国王が男である事が分る。随書が正しければ日本書紀は嘘を書いているということが実感として分かる書籍。邪馬台国や日本古代史の解説書を読むのであれば、さしたるページ数ではないから本書の魏志と随書だけでも一読をお勧めしたい。
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10 人中、9人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
中国の正史に書かれた日本を知るには、これまでに出版されている文庫本では、編集された時期もかなり古くなっている岩波文庫(2分冊)がある。
今回、講談社学術文庫として、1冊ものの「倭国伝」が出版されたのは、古代史を散策する者にとってはありがたい。
後漢書/三国志・東夷伝/宋書/隋書/旧唐書/新唐書/宗史/元史/明史から日本に関係する部分が収録されている。これだけあれば十分である。
読み下し文に現代語訳が付けてあり、原文や各時代の地図や年表も備えられているという親切な編集である。新版だから活字も読みやすい。
多くの古代史の文献に引用された部分が全体の中でどういう位置づけにあるのか、引用された部分は他とどうつながっていくのか。興味は尽きない。
中国の正史で、時代とともに記述がどのように変遷していったのか。比較しながら読んでいけば、新たな発見があるかもしれない。
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