「どんな危機的状況にあっても諦めない限り、必ず転換できる!」
聞き古されたこの箴言を現実に実行した人間がいた。一読してみて、心底そう思った。著者は数億の借金を抱える父親の会社を引き継いだ2世社長である。やがて倒産・自己破産が不可避の事態に陥ったとき、一時は死の魔手に怯え、酒に溺れ、自殺まで考えた。地獄とはまさにこのことだ。しかし諦めなかった。必ず突破口があるに違いない。その信念を胸に秘め、あらゆる方法を模索する。失うものは何もない。突破口はあった。借金地獄からの奇跡の生還。不可能を可能にした。マイナスをゼロにするのではなく、プラスに転じる精神力を感じた。
この本は経営苦にあえぐ中小企業経営者に向けて書かれた本だが、経営者のみならず、従業員、そして人生に行き詰まりを感じているあらゆる人たちにも通じるものが秘められている。
「死ぬな! 諦めるな! 誠実に前進するのだ!」読後、そんな情熱溢れる著者からの熱いメッセージが、いつまでも頭の中でリフレインしていた。
経営苦、借金苦、日々の生活費・・・。そうした負債に追い詰められている今の私にとって、この本はまさに「一冊の本」となった。読んで本当に良かった。