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借金取りの王子―君たちに明日はない〈2〉 (新潮文庫)
 
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借金取りの王子―君たちに明日はない〈2〉 (新潮文庫) [文庫]

垣根 涼介
5つ星のうち 3.5  レビューをすべて見る (11件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

「誰かが辞めなければならないなら、私、辞めます」企業のリストラを代行する会社で働く真介の今回の面接相手は―真面目で仕事もできるのになぜか辞めたがるデパガ、女性恐怖症の生保社員に、秘められた純愛に生きるサラ金勤めのイケメンなどなど、一筋縄ではいかない相手ばかり。八歳年上の陽子との恋も波瀾の予感!?勤労者にパワーをくれる、笑って泣ける人気シリーズ、第二弾。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

垣根 涼介
1966(昭和41)年長崎県諌早市生れ。筑波大学卒業。2000(平成12)年『午前三時のルースター』でサントリーミステリー大賞と読者賞をダブル受賞。’04年『ワイルド・ソウル』で、大藪春彦賞、吉川英治文学新人賞、日本推理作家協会賞と、史上初の3冠受賞に輝く。翌’05年、『君たちに明日はない』で山本周五郎賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 文庫: 436ページ
  • 出版社: 新潮社 (2009/10/28)
  • ISBN-10: 4101329729
  • ISBN-13: 978-4101329727
  • 発売日: 2009/10/28
  • 商品の寸法: 15.4 x 10.8 x 2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.5  レビューをすべて見る (11件のカスタマーレビュー)
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13 人中、12人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0 前作よりもひとまわり深みと重みを増した人間ドラマの数々, 2009/10/29
レビュー対象商品: 借金取りの王子―君たちに明日はない〈2〉 (新潮文庫) (文庫)
本書は、山本周五郎賞を受賞した『君たちに明日はない』の続編にあたる、リストラ請負人・村上真介のエピソード短編集である。’06年5月号から’07年1月号にかけて「小説新潮」に掲載された5編からなっている。

前作は、真介の仕事と、8才年上の恋人陽子との恋愛が主体の痛快エンターテインメントだったが、本書の各作品では最後の『人にやさしく』を除いては、ふたりは脇役にまわり、真介が面接するリストラ対象者達が主役になっている。なぜ会社から自主退職勧告の面接を受けるに至ったか、それぞれの入社以来の仕事の来歴や個人的な心情を描くことに筆がさかれているのだ。

私の心に特に響いたのは、File2の『女難の相』とFile3の表題作『借金取りの王子』だった。両編共に被面接者の過去の生き様とこれからの人生の生き方、周りの人々との関係など、個人的な人間模様が良く描かれており、前作を上回る人間ドラマが展開されているように思った。ただのエンターテインメントを超えて、ひとまわり重く深みを増した感じだ。

それと、本書では、「老舗百貨店」、「生命保険会社」「消費者金融」「温泉旅館」が相手企業になるのだが、前作同様、垣根涼介による業界リサーチもきちんとされており、充分に取材したことがうかがえて、物語が恐ろしいほど現実味を帯びている。

ともあれ、現在は、派遣切りや内定取り消し、賃金カット、希望退職者募集の拡大など、本書が初出で書かれた時期よりも不況は深刻だ。明日はわが身だ。のんびりとはしていられない。しかし、そんな時代でも、世の中とうまく渡りをつけて自分らしく、人間らしく生きるとはどういうことなのか。ふとそんなことを思いながら本書を読了した。
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1 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 3.0 前作より更にそれぞれの人の思いが表現された作品, 2010/4/22
レビュー対象商品: 借金取りの王子―君たちに明日はない〈2〉 (新潮文庫) (文庫)
前作に引き続き、リストラを推進する会社に勤める主人公とその彼女の陽子の成長物語。
1作目は如何にやめさせるかに重点を置き、対岸にいようとする真介の立場がクローズ
アップされていたが、2作目はそれぞれの立場で働いてきたいろいろな人が、人生の
転機に立ち、悩み、考え選択していく模様を描いている。
1作目のステレオタイプな人の描写に比べ、人の心をを描いた本作のほうが、好感を
持った。
あっという間に読めるスピーディな表現、テンポの良さは相変わらずである。
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3 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0 爽やか上等!ただしやや男子寄りのバイアスつきの。, 2010/1/5
レビュー対象商品: 借金取りの王子―君たちに明日はない〈2〉 (新潮文庫) (文庫)
垣根涼介といえば大藪春彦賞、吉川英治文学賞、日本推理作家協会賞を
トリプル受賞した一大スペクタクル:ワイルド・ソウルにとどめをさす、
ラテンの香りのフンプンたる濃ゆ〜い小説を得意とする作家である、と思っていた。

その作家が初めて?裏稼業ではなく表稼業?の爽やかなフツーの?サラリーマンの
ストーリーを書き上げ、(かなり?が入るのは若干その職業が・・である故である)
しかも、らしくない(失礼)山本周五郎賞までとったのが前作、
「君たちに明日はない」である。この「借金取りの王子」はその続編にあたる。
タイトルに惑わされずに、まず前作を読んでから入ることを推奨したいところだ。

作者の名前を読まなければ、奥田英朗の 「ガール」に並べてもおかしくない爽やかさ。
ただしよく読むとやはりそこは垣根節がちょいちょい混じる。
女子を描いているようで結局は男子寄りの視点が常に付加されるスナップショットには、
ある種爽快感さえ覚える程だ。
ちなみに文庫判の巻末の解説文というよりは感想文にも苦笑混じりににんまり。
なんとも男性目線のオンパレードだ。

ところでタイトルになっている「借金取りの王子」といい、
主人公+恋人の年齢設定といい、もしかしてアラフォーの女子狙い?

これ、このまま連ドラになりそう。それこそ小池徹平と天海祐希とかね。
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