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19 人中、19人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
アメリカの恐ろしい庶民経済,
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レビュー対象商品: 借りまくる人々―クレジット依存症社会の真実 (単行本)
アメリカ庶民の「借金」について、いくつかの事件や人々を追いながら進むルポルタージュです。「Maxed Out」というドキュメンタリー映画と同時に書かれた本だとのことです。庶民の借金というと、日本では「サラ金」「街金」が真っ先に連想されます。あるいは「システム金融」「トイチ」ですか。半分くらいアンダーグラウンドなビジネスで、トイチなどは完全に違法ですね。 本書が恐ろしいのは、アメリカ庶民の借金は「サラ金」のように半ばアングラなものではなく、「VISA」「シティバンク」といった世界的な企業が相手だということです。 アメリカの銀行はもともと州を超えて営業ができませんでした。しかし規制緩和と技術の進歩、企業買収、そして巧妙なマーケティングにより、大きく変わりました。何よりも変わったのが、「金持ち相手のビジネス」から「大量の貧乏人から広く薄く巻き上げるビジネス」へと戦略転換したことです。 それゆえ、借金する必要のない(現金決済だけで生きられる)慎ましい人々にもカードを与え、リボルビングを奨励し、限度額まで使い切ると他のカードに乗り換える「サーフィン」をさせ、最後にはわずかな財産をむしり取る。原理は「ナニワ金融道」とまったく同じです。ただ、やってるのはいずれも世界的大企業なのです。 アメリカは貯蓄性向が極端に低い、そして消費が活発だ、と言われます。なぜそんなことが可能なのか。日本と比べるとわずかな現金収入の人々が、私たちよりずっと豊かな物質生活を送れるのはなぜか。 これは危険な「借金サーフィン」の結果なのです。庶民は、カード会社から。国家は、中国や日本から(アメリカ国債)。 読んで心地よい本ではありませんが、ここには「真実に目を向ける」という静かな興奮があります。「目を背けない勇気」と言うか。デイヴィッド・K・.シプラー『ワーキング・プア』、バーバラ・エレンライク『ニッケル・アンド・ダイムド』などと併読すると、よりおすすめです。
2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
経済大国アメリカの真実,
By 猟奇的な彼氏 (愛知県) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 借りまくる人々―クレジット依存症社会の真実 (単行本)
バブル崩壊以後、日本では「個人消費拡大」「内需拡大」が景気回復に必要だと叫ばれている。そうすれば、景気は回復し、経済成長は続き、国の借金は減り、国民は豊かになる… そのモデルはアメリカだ。本書ではその「アメリカ」を描いている。 アメリカの「繁栄」を支えているのは本当に「個人消費」だろうか? 「個人消費」は「借金」に過ぎず、些細なキッカケで脆く崩れ去ってしまう。 著者の懸念は、サブプライム問題として現実化した。 アメリカの反省を生かし、日本はどうするのか? アメリカ人のように、貯蓄をせず、借金をして、浪費すれば、みんな豊かになれるのか? 個人消費の伸び悩みが問題とされるが、モノが溢れた現代において、 これ以上の消費が必要なのか? 私は、消費より「投資」が必要だと思う。 株式投資などの他人への投資ではなく、 自らの価値(生産性)を上げるための投資だ。 教育と言い換えることもできるだろう。 これなら浪費と違い、将来のリターンが期待できる。 どうする日本人?
2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
破産する権利,
By ヤスヒコ (東京都) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 借りまくる人々―クレジット依存症社会の真実 (単行本)
この本を読んで、『アメリカを建国した人たちも債務者だったから、破産する権利を連邦法にもりこんだ』 ということを知った。 平均的なアメリカの家庭はカードで9300ドルの負債を抱えているという。 サブプライム・ローン問題の根は深い。 そんなことを実感させられる本である。
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