日経文庫は、無駄なく、手軽に、まとまった知識が得られるので、
社会人のみならず、学生にも非常に便利なシリーズだと思います。
本書も、見かけによらずしっかりした内容なので、
通勤,通学時に勉強するのにかなりおすすめです。
ただ、本書には短所もあります。
まず、当然ですが民商法の基礎知識は不可欠です。法律初心者の方は
まず民法や会社法を軽く勉強してからでないとちょっと難しいでしょう。
そして、新書(縦書き)としては、丁寧に記された条文番号が、
むしろ文章を読みにくくし、紙幅を費消しているように思います。
ざっと全体を見渡す入門書の性格からいえば、条文の摘示は思い切って
省略してもよかったのではないかと思います(特に会社更生や特別清算)。
それでも本格的にいきたいということなら、(日経文庫ベーシックシリーズの
ように)横組みに組み直したほうがいいと思います。
その方が数字が読みやすく、多くの情報が入るでしょう。見直しを期待します。