倒産に関する新聞記事はよく目にします。しかし具体的な中身は知りようもありませんでした。仕事の関係で倒産してしまった会社は知らないわけではありませんでしたが、経緯や中身は噂程度でした。この手の本は辛い、苦しい、苦労した、なんて話ばかりで法律的あるいは財務会計的な面からの記述が少なかった。民法や民事再生法を学ぶ者にとって実態がよく把握できる本でした。オーバーな表現は全くなく、冷静に倒産企業を見ておられると感じました。倒産処理の過程で発生する諸問題についても知識が得られました。
ワンマン経営や放漫経営、優柔不断さなど個人的には批判されるでしょうが、最初から親身になって相談しのってくれる弁護士は意外と少ないもんだと思いました。とても勉強になった1冊です。著者には敬意を払います。