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18 人中、15人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
事実の蓄積からみえるもの,
By フエゴ島民 "イースター島民" (宮城県) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 倒壊する巨塔〈上〉―アルカイダと「9・11」への道 (単行本)
9.11から8年になり、あの事件を見直す絶好の著作です。ピューリッツァ賞を受賞したのもうなずける、綿密な調査と、的確な叙述でグローバルジハードの誕生からツインタワーの手テロまでが描かれています。ビンラディンやジワヒリ、また米国の捜査機関の人々に関する、個々のエピソードが秀逸です。訳者があとがきで、歴史的出来事も結局は人間の行動であるというのが納得されます。翻訳が優れています。私の好みからいうと、アメリカのドキュメンタリーによくあるハイドボイルド調の文体がちょっと鼻につくのが玉にきずです。3年前の原書出版ですが、これからのイスラムと日本を含めた先進諸国の関係を考えるために非常に有益な著作だと思います。
6 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
なぜ、ブッシュは9,11テロの首謀者をすぐに言えたのか,
By 佃仙人 "佃仙人" (東京都中央区) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 倒壊する巨塔〈上〉―アルカイダと「9・11」への道 (単行本)
今年読んだ本のベスト1。この本を読むと中東諸国の独立からイスラエルの建国、そして反政府主義のイスラム原理主義の誕生から9,11テロへのつながりが綿密な調査で浮き彫りになる。 なぜ、ブッシュは9,11テロの首謀者をすぐに言えたのか、CIA、FBIにアルカイダがテロを行うとの事前情報が上がっていたのに官僚主義の犠牲になって情報が捜査現場に上がらず、悲劇を起こした姿を淡々と描いている。 この本のすばらしい点は、米国の著者ではあるが、イスラム原理主義、アルカイダとはどのように誕生してきたか、オサマビン・ラディンの父親の世代から淡々と書いてある点である。9.11のテロについて実行犯の手口はあっさりと書き、むしろ、オサマビン・ラディンでありFBI捜査官オニールを活写することでテロリストと捜査当局の攻防が生々しく描けている。 ただ、この本のせいではないが、この本を読んで現在のアフガニスタン情勢を見ると、イスラム原理主義は衰えず、タリバンが勢いを増し、アフガニスタンのベトナム化は明らかで米国がいくら軍事介入を増派しようと解決しない中東全体の問題の背景がよくわかる。 世界情勢を理解したい人には必読の1冊である。
2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
9・11は歴史小説になった,
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レビュー対象商品: 倒壊する巨塔〈上〉―アルカイダと「9・11」への道 (単行本)
丹念な取材,事実を積み重ねて,世界中の誰もが知っている惨劇に向かっていくサスペンス、史料がが自然に導き出す,登場人物たちの心情。 まだ歴史にするには,生々し過ぎる9・11が、まるで歴史小説のように綴られる。 しかしこれはまだ歴史ではなく現在進行形の宗教戦争なのである。 アメリカと言う名の十字軍、アルカイダという名の殉教者。 ビンラディンは,果たして本書とハンチントンの『文明の衝突』を 読んだのだろうか。
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