2003年5月の法制定後、各省庁が関係政令やガイドラインなどを改定したのを受けて<第2版>とした、中立的で、いかにも日経文庫的な解説本。「個人情報保護法」がどんなものかという実務的な説明が中心になっており、また法律の条文の詳細について逐条的に並べ立てた箇所も多く、法律専門家の文章に慣れていない向きには多少の忍耐が必要、あるいは適度な飛ばし読みが無難か、と思う。プライバシー権の成立過程や、人権思想とのかかわりなどにはあまり触れておらず、そうした法思想絡みについては他を当たった方がいいか、とも思う。