内容は、まず20世紀初頭から続くマネジメントの歴史を概観し、そのうえでナレッジマネジメントの位置づけや重要性を説いている。野中郁次郎が提唱したSECIモデルやピーター・センゲが述べた「学習する組織」、クリス・アージリスによる「シングルループ学習」「ダブルループ学習」など、ナレッジマネジメントの第一人者の理論をかみ砕いて説明している。
本書が秀逸なのは、アメリカ企業と日本企業のケースを分けて論じている点。アメリカ企業の成功例を単純に紹介するのではなく、あくまで日本企業への応用を視野に入れて論じている。ヒューレット・パッカードやカゴメ、ネットレイティングス、スカンディア、マイクロソフトなどの具体例も紹介されているので、実践に役立つ知識が得られる。ナレッジマネジメントを学ぶ際の最初の1冊としておすすめしたい。(土井英司)
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