長年待ち望んでいたデザイン雑誌AXISの同名の連載の書籍化。
本書では発表された時代や、デザイン・アートの歴史的背景などを手がかりに、
倉俣史朗氏の作品について詳細な考察が試みられている。
個人的にはプロダクトデザインを感覚的な好き嫌いで判断していたが、
本書を読んで、著書の川崎氏がこれほど客観的・論理的に作品に向かっていることに驚くと同時に考えを改めた。
デザインされた製品を紹介する本は沢山あると思うが、
カタログ的なものばかりで、デザイナーの考えや背景まで理解できず、
特定の作品自体について解釈したものはなかなか見当たらない。
倉俣氏の作品は以前見たことがあるが、
読後の今、もう一度実際に見て、自分のモノの見方が変化したことを確かめたい。
デザインについて興味のある全ての人に是非おすすめ。
デザインやモダンアートに対する印象が変わると思う。