タイトルだけを見ると完全にミドルマネジャー以上のクラスを対象としたビジネス書に感じますが、
実際に読んでみるとマネジャークラスだけでなく、部下を持つ先輩社員、そして何より入社したての
若手社員にもぜひ読んでいただきたい1冊だと思いました。
その後の成長が大きく変わるといわれる入社2年目までのゴールデンエイジを
どう教えるか(何を教わるか)がとても重要だと書かれています。
GROWモデルなどの基本からコーチングの応用理論まで
過不足なく1冊に網羅されていることが特におすすめできる点です。
他の書籍が逃げ続けてきたアンコーチャブルな人(コーチングが全く機能しない人)への
対処法やコーチング事例も豊富で、しかもそれらがとても丁寧に論理的に述べられています。
コーチングの上級者にとってはダイナミックコーチングモデルという新しい発想が
目から鱗になるでしょう。
「コーチングとは?」の問いに対し、ここまで簡潔に論理的に答えたモデルを私は知りません。
コーチングの奥深さを改めて実感させてもらいました。
それと、コーチングのみに解決策を求めていない点がより説得力を増しているように感じました。
ただ、ダイナミックコーチングモデルは、あっさりしすぎています。
一章くらいを費やして、もっと深く詳しく掘り下げて説明して欲しかったです。
その点が、とても残念に思えて仕方がありません。
全体としてはバランスがよく、とてもうまくまとまっています。
ところどころに、いい意味でふざけた表現もあり、
トップマネジメントに携わる私から言わせてもらえば非常に爽快で好感の持てる内容でした。