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俺俺
 
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俺俺 [単行本]

星野 智幸
5つ星のうち 3.9  レビューをすべて見る (15件のカスタマーレビュー)

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第5回(2011年) 大江健三郎賞受賞

内容(「BOOK」データベースより)

マクドナルで隣り合わせた男の携帯電話を手に入れてしまった俺は、なりゆきでオレオレ詐欺をしてしまった。そして俺は、気付いたら別の俺になっていた。上司も俺だし母親も俺、俺でない俺、俺ではない俺、俺たち俺俺。俺でありすぎてもう何が何だかわからない。電源オフだ、オフ。壊ちまうす。増殖していく俺に耐えきれず右往左往する俺同士はやがて―。孤独と絶望に満ちたこの時代に、人間が信頼し合うとはどういうことか、読む者に問いかける問題作。

登録情報

  • 単行本: 251ページ
  • 出版社: 新潮社 (2010/06)
  • ISBN-10: 410437203X
  • ISBN-13: 978-4104372034
  • 発売日: 2010/06
  • 商品の寸法: 19.4 x 13.8 x 2.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.9  レビューをすべて見る (15件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 5,429位 (本のベストセラーを見る)
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25 人中、18人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
前半は文句無く面白い。
「20代男子」という生き物のリアルな生態が圧倒的に面白く、
俺俺詐欺をした相手の母親に絡めとられて行く辺りは”自分”と
いう物の曖昧さに怖いような笑ってしまうような、その感じが絶妙。
また量販店での、誰かを生け贄にしてバランスを保つ人間関係は、
20代に限らず多くの人が理解できる息苦しさだろう。

しかし心地よい「俺山」が崩壊し「俺」が増殖してからの描写は 
現代社会の批評として読めるとしても、小説としては破綻している
印象を拭えない。
そもそもいつの時代だって、社会的には大半の人が入れ替え可能な存在で、
戦争中などはその最たるモノだろう。ただ家族や友人以外には。
その家族や友人関係も変質している上に、派遣等で使い捨て感も強いこの時代。
だからこういう話が高く評価されるのはすごくよく分かる。
だからこそ、小説の形でもっと「読ませて」欲しかった。(まあ言うのは簡単ですが)
ラストも「青年の主張」のように言いたいことを急ぎすぎた感があり、惜しい!

石井徹也氏のカバー絵が世界観がぴったり合っていて印象的。
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3 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
リアリティをギリギリのところで保つ前半部はとくに引き込まれました
何度か脳みそを鷲づかみにされるような感覚がありました
こういう小説っておもしろいですよね どこまで作為的にペンを進めているのか、
作家さんの頭の中を覗いてみたいです

私、という人間はいつから私で、どこまでが私なのか
そんなことを考える私は、昨日までの私と同じ私なのでしょうか
このレビューは参考になりましたか?
5 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
いわゆるオレオレ詐欺を題材にした犯罪小説か思いきや
さにあらず…

唯一絶対のはずの“俺”が、実は他者と区別のつかない“俺俺”に過ぎないという
“個”とはあるいは“意識”とは何か?を問う野心作。

同じ思考回路を持つ“俺”と“俺俺”は、壮絶な殺戮を繰り広げ、一人ぼっちとなった
“俺”はすでに自らが“俺”なのかあるいは“俺”ではない“俺俺”なのか判然としない
混沌とした世界を彷徨う…。

と中盤までは奇想天外ながら“個”の在り方を問う重いテーマと思いもよらぬ展開に
ぐいぐいと引き込まれるのですが、ラストがあまりに予定調和で…。

もちろん簡単に決着のつくテーマで無いことはわかるのですが、掲げたテーマの
重さに耐えかねて安易な結論にたどりついてしまったようで、残念ながら星3つ!
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