映画自体は「惜しい!うーんあと少し」といういまひとつの感がしましたが、
(確かに題名と内容が乖離してます…彼らは後世の「私たちのためにこそ」
捨石になって死んでいったのだと私は強引に解釈しますが…)
「男たちの大和」「硫黄島からの手紙」よりも全体的な構成は数段良かったです。
しかし主題歌に関しては長渕剛が歌う「男たちの大和」の方が、断然良かったので、
この「俺は、君の〜」に長渕剛の歌を付けたほうがより良い作品になったと思います。
その代わりにB'zの歌は「男たちの〜」にあげます(笑)
岸恵子の演技は本当に上手だった。さすが大女優、芸達者ですね。
石原慎太郎が強く望んで出演してもらっただけのことはあると思いました。
岸恵子は、当初「戦争賛美の映画ならば出演しない」ということで、
出演には消極的だった様です。それで、石原氏とお話をするときも
「東京都知事としての石原さんには会いたくない」ということで、
東京都庁ではなく、都内某所のホテルで出演交渉が行われたということです。
この映画は戦争賛美でも反戦でも、ましてや卑下でもありません。
純粋に、時代の波にのまれて、国のために命を投げ出さなければならなかった
若者たちを忘れないようにするための映画です。
劇中で、特攻のために出撃した戦闘機「隼」が農村の上空に飛来する場面があります。
そこで、農道を歩いていた農村の家族が、地面に土下座して「隼」を
見送る場面があります。
私も、特攻に散っていった若者たちのために心の中で手を合わせた場面です。
私にはその場面が、この映画のクライマックスのように思われました。
そういった礼節や感謝の念も現代日本人にはそぐわなくなってしまったのでしょうか?
私は、変な格好をして繁華街をうろつく馬鹿になった日本人を見るたびに、
また、下品で無粋な民法テレビのバラエティ番組を見るたびに、
かの若者たちが守った日本がこんな風になってしまったことに対する
変な申し訳なさを感じずにはいられません。
自由と繁栄を履き違えて、傍若無人になってしまったのが今の日本人ではないでしょうか?
映画の冒頭に石原氏がコメントを寄せています。
「日本人がもっとも美しかった時代の記憶を残しておきたかった」
というようなコメントだったと思います。
私も同感です。