FC東京の「サポーターの顔」である著者と、「フロントの顔」村林裕(前)社長との30ページにもわたるロング対談は必読!
慶応大学の応援部出身という村林社長は、応援・サポートにも人並み以上の思いがあるようで、
「自分がこれまでに(大学応援部で)やってきたような応援ではないスタイルに魅力を感じた」
と言っている。
チームカラーである「青」と「赤」へのこだわりや、「FC東京」というチーム名の良いところ(と悪いところまで)、ライバル・ヴェルディへの愛憎入り交じる思いが(例の「事件」についてまでも)、赤裸々に、「そこまで語ってよいの?」と思うくらいに語られている。
これは信頼関係のある著者だからこそ聞き出せたコメントではないだろうか。
ふたりの関係は1997年のW杯アジア最終予選のジョホールバルからはじまったという。
サポーターとクラブの社長、という関係の前に「ゴール裏で闘った仲間」という意識が強いようだ。
対談のタイトル…「FC東京はゴール裏と共に」…そんな(やんちゃな)ことを言ってくれる社長はそういないと思います。
4章「ゴール裏のスタイル」では、FC東京の応援歌についての解説もあり、著者がいかに「Jリーグスタンダード」ではなく「ワールドスタンダード」にこだわったか、「世界のなかの東京」であることを意識していたかがわかります。
キーワードは「ノリ」と「東京愛」「サッカー愛」。
「地元愛」が強くても「サッカー愛」がなければ、井の中のカワズになってしまい、まわりが見えなくなる。
「地元愛」「サッカー愛」があっても「ノリ(楽しむ姿勢)」がなければ続かない。「応援」は強制されるものではない。
一生モノの趣味?であるサッカーと、どうつき合っていくか。その答えがここにあるような気がします。