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俺に似たひと
 
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俺に似たひと [単行本]

平川 克美
5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容紹介

親父を、介護してみた。

昭和という時代に、町工場で油まみれになって働いていた父親。若い頃絶対に相容れないと思っていた、「俺に似たひと」のために、
仕事帰りにスーパーでとんかつを買い、肛門から便を掻き出し、「風呂はいいなあ」の言葉を聞きたくて入浴介助を続けた――。
義務感から始めざるを得なかった介護。その中で透徹した視線で父親を発見し、老人を発見し、さらには「衰退という価値」を発見していく“俺”の物語。
医学書院ウェブサイト「かんかん!」(http://www.igs-kankan.com/)で圧倒的な人気を誇った連載、待望の書籍化!

出版社からのコメント

著者:平川克美氏のtwitterより
「俺にとって、これまで最も愛着のある一冊です。イラストが秀逸ってか、涙が出ます。」
@hirakawamaru 2012.1.11

登録情報

  • 単行本: 242ページ
  • 出版社: 医学書院 (2012/1/20)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4260015362
  • ISBN-13: 978-4260015363
  • 発売日: 2012/1/20
  • 商品の寸法: 18.6 x 13 x 2.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 19,274位 (本のベストセラーを見る)
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 ゴミ同然のガラクタが押し込まれた実家の箪笥や押入れ、腐りかけた食材で溢れる冷蔵庫、日々減じていくリハビリに対する意欲・・・読者の私も母の身の回りの世話の中で、理解に苦しみ、時に母に怒りをぶつけ、そして一向に改善しない現実。健常に生活をしている現役世代にとっては常識的なことが、できない。老いて自分の身の回りのことさえままならなくなった母親の取る行動がわからないでいた。理解の糸口がなく、その現実に接したときに平常心をたもつことができなくなる。
 私はこの本を読んで、母の現状に対する不満が急速にしぼんでいく自分に気づいた。老いるということ、わけがわからない行動や習性についての理解のヒント、親の介護とは社会生活の中で自分を見つめなおす行為であること、などなど。この本を読んで、苦しい、負担である、という気持ちからだいぶ解放された気持ちになれた。
 自分の目の前に立ちふさがる親の介護により社会のスピードから取り残される気持ちになりがちだが、実は目の前の課題に立ち向かい受け止めることがなにより自分の人生にとって大事であることに気づく。
 親の介護で苦悩しているのは私だけではないのだ。理解できない現象は老いたものにとって自然なことなのだ。そして介護に取り組むことは意味のあることなのだ、という爽やかな気持ちになることができた。
 この1冊に感謝したい。
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14 人中、14人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
Amazonが確認した購入
『株式会社という病』や、本書と同時期に刊行された『小商いのすすめ』など、著者が書いた経済の本からは、町工場の経営者でもあった父親の影響を色濃く見ることが出来ます。本書は、その父親を著者自身が介護した記録を綴った私小説です。生生しい「介護」の記録でありながら、情に流されること無く、また妙に理屈を捏ねた「介護論」に陥らないストレートな語り口が、老いが人間一人一人に必ず訪れ、受け入れ無ければならないことであるという事実を率直に投げかけてきます。介護の期間中に起こった震災の記録や、著者のツイッターからの引用など、(もとからノンフィクションではありますが)本の中の世界に、読み手をグッと引き寄せる力強さがある本です。

私自身は両親は健在で、介護の経験もありませんが、この本に出会えて良かったと思います。
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By 読書が好き トップ500レビュアー
Amazonが確認した購入
著者は照れるだろうが、この本は、親孝行とはかくあるべきの見本を示している.記述があまりに淡々としているので、すごさが解りづらいが、著者の努力には頭が下がる.自分に同様な事が出来るかと言ったら、?マークが点頭する.お父さんもお母さんも幸せだったと思う.涙が出てくるほど、感動してしまった.
しかし、単なる親孝行物語ではない.社会への深い洞察が、そこはかとなく出てくる(筆者はあえて記していない)のが凄い.医学書院のこのシリーズは是非、文庫化して、広く世の中に広まって欲しいと心底思う.
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