まずタイトルとジャケットを見てください。はい、間違いなく素晴らしいアルバムですね。これは「KING OF ROCK」2と言っても過言ではない、ロック・ポップス・フォーク・ヒップホップ・テクノ×過度な遊び心=「俺たちは真心だ!」という見事な方程式。これこそ真心ブラザーズだ!
特徴としては「KING OF ROCK」と比べ、二人の役割が逆転してるのがおもしろい。桜井さんがハネ回って、YO-KINGはどっしり構えている感じ。桜井さんがラップに挑戦すればYO-KINGはラブソングを歌い上げる、桜井さんが攻撃的に掻き鳴らせばYO-KINGはのんびり息継ぎする、桜井さんが酒飲めばYO-KINGが合いの手を入れる。全体的に桜井曲が印象的で、YO-KINGの詞には深い年輪を感じ、いつもと違う化学反応が起きている。そしてゲストが豪華だということもまた、触れておかなければならないだろう。
そんな中にあって、ストレートな「傷だらけの真心」や、ラスト「或る男の詩」からの流れは相変わらず強い。そのへんも抜かりはない。隙の無い名盤だ。
「みんなにほめられた でももっとほめられたい
みんなに好かれた でももっと好かれたい」
(M-11「Swan on the corner」)
だ、そうですよ。欲張りな真心が落ち着くのはまだ早いようで。
この懲りない二人、まだまだ行きますぜ。