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最も参考になったカスタマーレビュー
3 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
硬派でシンプルな本。原田さんらしい。,
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レビュー対象商品: 俳優 原田美枝子 映画に生きて生かされて (単行本)
原田さんとは大分世代が違うのですが、BSでたまたまミスター・ミセス・ミス・ロンリーを見てからずっと気になる女優さんでした。若い頃の原田さんはその独特な風貌や存在感で、ただ場に登場するだけですべてを飲み込むようなブラックホールの様な女優さんに思えました。でも今はガラっと変わって、映画やドラマの脇をしっかりとかためる「プロの女優」=(文中の長谷川監督の談)になりました。ここまで大きく変わったのは何故なのか?その答えがこの著書を読んで分かった気がしました。原田美枝子の一ファンとしては、長谷川監督と走って欲しかったなと本当に思いました。でもまだわかりませんよね。長谷川監督の次回作に原田美枝子が出演なんて事も近い将来あるかもしれませんね。
5つ星のうち 5.0
懺悔録ですね。読後感は好いです。,
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レビュー対象商品: 俳優 原田美枝子 映画に生きて生かされて (単行本)
原田美枝子さんとは同世代でしてね。「大地の子守歌」から、リアルタイムで見ております。その前に「恋は緑の風の中」というのがありましたが、佐藤忠男さんがキネ旬誌上だったかで珍しく感情をむき出しに批評しておられまして、普段はどこぞの大学教授とは違って目線の低い文章を書く佐藤さんが、ここまでボロクソに貶すのなら、さぞかし超ド級の愚作であろうと思い、そっちの方は見ませんでした。というか、初めから見る気はありませんでしたけど。 でまあ、「大地の子守歌」での原田さんは鮮烈だったんですが、その後の「青春の殺人者」からがいけません。無責任な兄貴どもや、オヤジどもからチヤホヤされて。 ご本人も「今振り返ると超ムカつく子どもですね」(P.62)と言われている通り、うまく乗せられてマスコット扱いされているだけなのに何を勘違いしてんだろうこの女は?って感じでした、あの頃の原田さんは。マスコミもいい加減だから。勢いはあるけど実力が伴っていない若手をやたらに持ち上げて、自意識を増長させる一方、時々挑発(中傷)しては過剰反応させて面白がってんだからさ。そりゃご本人だって「人を近づけないように攻撃的な言葉を発する姿勢は続いていた。いや、エスカレートしていたと言ってもいい」(P.84)てなことになりますよ。それでもコンスタントに映画に出演できたのは、「桃井かおりや秋吉久美子、原田芳雄、松田優作ら、自分のスタイルで主張する俳優が面白がられる時代だった」(P.62)からでしょう。もう、悪循環です。「増村は「大地の子守歌」が終わってから、ずっとあなたのことを心配していたのよ」(増村保造夫人)、「(増村さんは)その後の私を見ていて、歯がゆかったのだと思います。きちんと芝居ができずに、迷走していた状態の時期もありましたから」(P.50)。私は、若い頃の原田さんに、好印象を持ったためしがありません。 ところが、それからかなり経って、「愛を乞うひと」というのを見たら、原田さん、見違えるほどしっかりした女優になってんのよ。あれには驚きました。いったい何が原田さんをあそこまで変えたのか。その疑問を解明するべく、今回この本を読んでみたのですが、事情がよくわかりました。 若い頃には自意識が肥大して身動きが取れなくなることがよくあるものですが、そんな時に、天狗の鼻をへし折ってくれる先輩の存在と、挫折の経験は貴重です。「芝居の一つ一つが粗い。もっと大切にしろ。自分の人生がすべて出るのだから、生き方も大事にしろ」(萩原健一さん P.84)、「自分の人生を生きて、生活していくうちに俳優としても太くなって行くのではないか」(山田五十鈴の存在感はどこから来るのだろう、と自問して P.104)。そして結婚し、子供を育て、普通の生活をしながら悟った、俳優の役割。「命とか生きるということを、自分の心の深いところで共感し、それを伝えていくのです」(P.197)。 今の原田さんであれば、十分演じられるでしょう、マクベス夫人でも何でも。
5つ星のうち 5.0
「自分のことを話すときは、『直接の仕事』として俳優と言いたくなるのです」,
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レビュー対象商品: 俳優 原田美枝子 映画に生きて生かされて (単行本)
日本映画界を代表する多くの監督たちの作品に出演し、現在も映画・ドラマでは欠かせない存在感ある女優として活躍し続ける俳優・原田美枝子。原田さんといえば、若い頃は肉体派女優として印象が培われていたが、今日では主に脇役としての重厚な立場から物語の印象的な役割を果たしている活躍の場が大きくなった。本作は現在も第一線で活躍し続けるベテラン俳優(女優)・原田美枝子氏が自身のフィルモグラフィーを振り返りながら当時の苦労や思い出を語るインタビュー形式の内容となっている。・ デビュー当時の原田に増村保造監督の徹底指導の下で今日の女優としての礎となった『大地の子守歌』〈1976〉 ・ 若き日のゴジ(長谷川和彦)に惹かれて作り手たちとともに走り、数々の主演女優賞や新人賞に輝いた『青春の殺人者』〈1976〉 ・ 妥協許さぬ緊張感の現場のなかで苦しみながらも演じて世界のクロサワに認めて貰えた『乱』〈1985〉 ・ 私生活同様、三人の子を持つ生身の母親役に挑み、自身もひとつの転機となり、数々の女優賞に輝いた『絵の中のぼくの村』〈1985〉 ・ 母と娘の一人二役を演じて老けメークにも挑み、自身も女優として大きな体験となった『愛を乞うひと』〈1998〉 私は世代的には違うものの映画『青春の殺人者』における原田美枝子さんに惹かれたひとりです。当時16、7歳だった原田さんが文字通り体当たりの演技で挑み(正直、原田さんの裸体〈ダイナマイトボディ〉の凄さに圧倒され、現在のグラビアアイドルには太刀打ちできない程の見事な裸体を披露)、おそらく現在の長澤まさみや綾瀬はるか、沢尻エリカといった女優たちにはここまで演じる事ができない事を演じたことに衝撃を受けました(裸体にばかり興味を残してスミマセン)。 本書でもその事に触れており、作品的評価とは別にそれ以降、胸や身体を強調したお仕事ばかりが舞い込んできた事やそれに対する中傷的な報道などに嫌気が差し、女優を辞めようとした挿話が印象的でした。ただ、そこで挫けなかったのは勝新太郎氏との出会いや原田を叱り続けた萩原健一(ショーケン)の一言、有名女優の伝記をむさぼるように読んで勇気付けられた事など読んでいて為になる興味深い挿話が多く含まれており、今日の若手女優のなかにも当時の原田さんと同じような悩みを抱えているかもしれない女優さんには是非とも読んで欲しい一冊だと思います。
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