ミステリも好き、歴史も好きなので、割と期待していたのですが…期待しすぎだったのかな?
ミステリとしては悪くないと思います。フィデルマのキャラもいい。有力な王家の一つの王女であり、努力と才能で古代アイルランドの高位の法執行官に登りつめ、さらに古代では尊敬される存在である聖職者。二重にも三重にも尊敬されるべき女性で、しかもそれが血筋だけで手に入れたものではないからカッコいい。探偵役として、とても魅力があります。
ただ、他のキャラがちょっと…。短編集なので、個々の作品によって違うのですが、どうも古代人っぽくないというか、価値観があまりに現代人っぽすぎ、と感じてしまう場面が多々ありました。何か、現代人がコスプレしているテレビドラマを見てる感じと言うか。
まあ、古代アイルランド人について何を知っているわけでもないんですが…人間性に昔も今もない、と言えばそれまでですが、せっかく時代劇ならもう少し昔っぽさがあってもいい。
長編作品の方は違うのかもしれませんが。
あくまで好き嫌いの問題であり、私見ですけれど。
「大王の剣」と「旅籠の幽霊」は大変楽しく読めました。