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6 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
冷徹な筆致,
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レビュー対象商品: 修羅維新牢 山田風太郎幕末小説集 (ちくま文庫) (単行本)
所謂グランドホテル方式で官軍に斬首されることとなった幕臣たちの運命を描いた連作長編。エピソードの一つ一つが波乱万丈で面白いだけに、翻弄される登場人物たちの運命に翻弄される様が切なく恐ろしい。 人命の重さなど微塵も考慮されない世界を冷徹な筆致で描いた傑作。 忍法帖や明治物にも云えることだが、作者の登場人物にそそぐ眼差しには慈愛のような暖かさがある。露悪的な皮肉屋と思われがちな作者の真の人柄が感じられる。
1 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
自分の命より重いものはない,
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レビュー対象商品: 修羅維新牢 山田風太郎幕末小説集 (ちくま文庫) (単行本)
編者解題に風太郎氏が自作ランキングで本作をCランクとしていることが書かれているが、そう言われてみると、10人の侍のエピソードには少々くどい書き方もあったなと思う。しかし、最後の2章は怒涛の勢い、まさに圧巻である。良きにつけ悪しきにつけ、人はそれぞれの人生を生きている。だが、それを簡単に切って捨ててしまうものがある。「本人にとっちゃ、自分の命より重いものはないさ」と風太郎氏は勝海舟に言わせているが、見事な死に様、無様な死に際も、全て生きようとしていることの裏返しなのだ。 国vs国を語っても戦争を語ったことにはならない。一人一人が戦争の中でどんな思いをしたか、それを語らねば戦争を語ったことにはならない。そんなことがどこかに書いてあったが、本作を読んでそのことを思い出す。
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