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信頼―社会的な複雑性の縮減メカニズム
 
 

信頼―社会的な複雑性の縮減メカニズム [単行本]

ニクラス・ルーマン , 大庭 健 , 正村 俊之
5つ星のうち 4.7  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
価格: ¥ 3,675 通常配送無料 詳細
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

人間の社会は〈世界の複雑性〉にどのような〈縮減メカニズム〉で対処しているのか。信頼を機能分析の土俵に乗せる。

登録情報

  • 単行本: 290ページ
  • 出版社: 勁草書房 (1990/12/10)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4326651202
  • ISBN-13: 978-4326651207
  • 発売日: 1990/12/10
  • 商品の寸法: 19 x 12.8 x 2.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.7  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
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15 人中、11人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
「健全な精神はドライである」と最後の著作で言い放ったルーマン。
社会システム論の太祖で、論理に一切感情を挟まない彼に
「信頼」はいかに分析されたのか?

有用なさまざまな分析がされてるので、門外漢の私には一言では要約できませんが
「信頼しても裏切られる」ことが多いが、不信を信じない「不信への不信」を取った方が
妥当性があることなどが、
感情論ではなく論理的に書かれています。

「社会的な複雑性を縮減するため」、間違いを恐れずに換言するなら
「社会の不確実さを減らしコミュニケーションするため」の「信頼」の分析。

徹底的にドライでありながら、非常に温かい眼差しの結論が導かれています。
このレビューは参考になりましたか?
4 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
信頼について、分析的かつ理論的にまとめられている本。
ぜひ、一読すべきものだと思います。

ただし、多少近代的な視点で書かれているものであり、割り引いて聞いておくべきかなとも思います。別の方が書評で、道路を横断する話をされています。それ自体はそのとおりなのですが、しかし、それを「信頼」と呼ぶのか?ということについては疑問が残ります。それが本書の☆ひとつ分減らした理由です。

ルーマンは、信頼と確信を区別しています。しかし、「車が通らないから横断するしても安全だ」というのは、信頼ではなくて、確信じゃないかと思うのです。だから信頼と確信は別物というよりも、確信のひとつの類型が信頼なのではないかと。

そのあたりスパッと区別したところは面白いのですが、その区別したもの同士の関係がはっきりとしなかったです。
このレビューは参考になりましたか?
4 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By mokohei
形式:単行本
私なりの「人格的信頼」「システム信頼」の理解:

今、横断歩道を渡りたいと思ったとする。
これを車道を走る車にひかれずに渡り切るため必要な情報の集め方は3種類あると思う。

一つ目は目視することである。これは自分の目で車が来ていない方法を確かめる方法で、誰にも頼らずに(自信によって)横断歩道を渡る方法である。
二つ目は、人が横断歩道を渡るところを見かけた場合である。もし、(建物があって道路が見えなかったり、急いでいたりして)これ以外に得られる情報がなかった場合に、それにつられて渡るケースである(人格的信頼)。
三つ目は、信号機を確認している場合である。他に情報がない場合でも、車が走る側の信号が赤で、横断歩道の信号の青であれば、渡っても車がこないだろうと考えるケースである(システム信頼)。

二つ目と三つ目のケースの場合、その他の情報がなかったとしても、限定された情報を信頼することで、余計な情報がなくても横断歩道を渡るという判断が妥当性を持つ(複雑性の縮減)。もちろんこれらの信頼構造には穴がある。人が渡っていても、信号が赤信号のところを慌てて渡ってる場合や、救急車が来て信号が赤でも容赦なく渡るようなケースである。しかし、ルーマンの強調する点はそのような問題ではなく、あくまで、信頼というのが複雑性の縮減に寄与するという機能分析に留まる。

ただ、信頼の再帰性についてはいまいち腑に落ちなかった。例えば、交換の行為における貨幣の登場がそうだが、もともと人格的信頼だったものが信頼を再帰させることでシステム信頼に変化した、という風に書いていた気がするが、これは「信頼」が先にきているのか「複雑性の縮減」が先に来ているのかはっきりしないものだと思う。70年代に起きた金本位制から変動相場制への移行もよりシステマティックな変化を遂げているものの、少なくともそれが信頼のみに依拠しているとは言い難い。

しかし、これほど密な議論をこの300ページに満たない本のなかに過不足なく取り込んでいるルーマンの論は賞賛に値します。抽象度が高くて非常に読みづらかったです。
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