信頼について、分析的かつ理論的にまとめられている本。
ぜひ、一読すべきものだと思います。
ただし、多少近代的な視点で書かれているものであり、割り引いて聞いておくべきかなとも思います。別の方が書評で、道路を横断する話をされています。それ自体はそのとおりなのですが、しかし、それを「信頼」と呼ぶのか?ということについては疑問が残ります。それが本書の☆ひとつ分減らした理由です。
ルーマンは、信頼と確信を区別しています。しかし、「車が通らないから横断するしても安全だ」というのは、信頼ではなくて、確信じゃないかと思うのです。だから信頼と確信は別物というよりも、確信のひとつの類型が信頼なのではないかと。
そのあたりスパッと区別したところは面白いのですが、その区別したもの同士の関係がはっきりとしなかったです。