三月のライオン目当てで読んでいたヤングアニマルだが、いやはやこれほど「凄い」作品が載っていたとは、迂闊にも最近になって知った次第だ。
とにかく歴史好きであれば必読とお勧めできる。
私自身かなりマニアックなレベルの歴史好き・歴史中毒患者と自負しているが、ほとんど物足りなさや違和感を感じなかった。基本4コマギャグでありながらこれだけ高品質な歴史漫画は、「風雲児たち」以来ではないか。
5巻は信長の覇業における中盤の山場、「姉川の戦い」から福島の戦いまでを描いている。
特に戦国の超有名所「姉川の戦い」は見所満載だ。
信長・家康、盟友二人の再会に始まり(秀吉もいるので、金ヶ崎に続き三英傑揃い踏み)
先陣の勇将、磯野員昌の縦深突破。
真柄の大太刀vs本多平八郎の蜻蛉切。
アフロ山崎のとっつぁんの、真柄への友情も熱い。
間に挿入される、主役千鳥の”化け物”ぶりも、史実を過度に歪めることなく自然に挿入される。
そして姉川のラストを飾る、遠藤の単身潜入・・・ここで真に覚醒する千鳥齢20・・・は予告の通りだ。
この間の流れを一気に駆け抜けるテンションとテンポは秀逸の一言である。
・・・それでも、後世よく知られるように「信長最大の危機」の一つ、「元亀元年」はまだ半分である。
いよいよ、その姿を現した最強の敵「本願寺顕如」、雑賀衆、そして冷たい眼を光らせる謎の忍び。
一年後になってしまいそうな6巻が、今から待ち遠しい。