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信長と消えた家臣たち―失脚・粛清・謀反 (中公新書)
 
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信長と消えた家臣たち―失脚・粛清・謀反 (中公新書) [新書]

谷口 克広
5つ星のうち 3.6  レビューをすべて見る (10件のカスタマーレビュー)
価格: ¥ 840 通常配送無料 詳細
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

信長は天下統一の過程で多くの配下の者を粛清した。反逆が疑われる者は無論のこと、抜擢に応えられなかった者も容赦なく切り捨てた。なぜ信長は周囲の理解を超えた過酷な処分を行ったのか。一方、趨勢が明らかにもかかわらず、結果的に少なくない数の武将が反旗を翻したのはなぜなのか。着々と進む天下統一の裏で続いていた信長と家臣、そして恭順した大名たちとの駆け引き。その生々しい局面から、信長の戦略と素顔に迫る。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

谷口 克広
1943年(昭和18年)、北海道室蘭市に生まれる。横浜国立大学教育学部卒業、戦国史研究家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 新書: 270ページ
  • 出版社: 中央公論新社 (2007/07)
  • ISBN-10: 4121019075
  • ISBN-13: 978-4121019073
  • 発売日: 2007/07
  • 商品の寸法: 17.2 x 11 x 1.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.6  レビューをすべて見る (10件のカスタマーレビュー)
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11 人中、9人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 拳骨
形式:新書
 谷口氏の本は、他のレビューにあるように事実を淡々と述べる傾向にあり、無味乾燥といえばそうだが、私はおもしろく読めた。

 秀吉・光秀などの軍団長まで上がった家臣の影にはこのような死屍累々の家臣がいたということ、なかには万千代のように戦死しなければ織田家臣団のトップクラスに行ったであろう家臣もおり、秀吉の出世も幸運によるものが多かったと思われること、信長に叛いた家臣、粛清された家臣から、彼が仕えづらい君主であったことが読み取れること等自分の知っている歴史と組み合わせれば楽しく読めるのではないか。

 戦国時代というが、実際にどんな風に大名の家臣がいたのかということの例ではないか。順調に勢力を拡大した織田家ですら、これほど家臣の入れ替えがあったということは、当時の人々が宗教にすがる、運を頼るということもなるほどと思える。

 谷口氏がどのような方針で書かれているかわからないが、材料を出して、あとは読者に任せる、楽しめる人が読んでほしいということかと勝手に創造している
このレビューは参考になりましたか?
18 人中、14人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By FreshAir 殿堂入りレビュアー トップ10レビュアー
形式:新書
「短気、気まぐれ、傲慢、残忍、他人に厳格すぎること、執念深いこと、猜疑心が強いこと...(中略)...信頼できる史料だけで信長の性格を観察してみても、そうした認識は間違いではない」。

タイトル通り、信長の周辺に数多くの人々の屍が累々と積みあがっていく様子が粛々と描かれている。はっきり述べて、読んでいてそう楽しい本ではない。しかし、だからこそ、「戦国時代」がリアルに感じられる一冊に仕上がっている。

著者は既に信長に関する著書を書いており、多くの資料を調べ、それぞれの資料の信憑性についても大変よく考察している。一見淡々と書かれているようだが、本書は小説ではなく歴史書であり、安易に想像に頼ることは極力排除した上で慎重にデータを紐解いて論理的な考察を重ねている姿勢には好感が持てる。

終始冷静に書かれてあるのだが、例えば「塙直政は有能な行政官ではあったけれど、大軍の統率者としては不向きだったかもしれない。だが、生命を失うほどの戦いを敢行した者に対して、信長の仕打ちはあまりに冷酷と言わねばならない」というような見解がところどころに見られ、そのような不運の中で消えた人物達に対して歴史家として少しでも正確で客観的な解釈を施すことで報いたいという想いが強くあるように感じられる。

個人的には、松平信康の切腹事件に関しての綿密な調査と名探偵のような推論で導かれた結論が見事で印象的だった。一方、本能寺の変に関しては、著者の推測だけではまだいろいろ謎が残るように思う。

尚、本書はあくまで基本な史実については既に理解済みの読者を想定して書かれている著作である。よって、一般的によく知られている基本的な合戦や事件に関してのありきたりの説明はほとんど省略されている。また、地図や組織図もほとんどない。よって、基本的な史実についてまだ十分な知識を有していない方は、先に別な本を一読されてから購入された方がよいと思う。

それにしても、おそるべし信長。仕えるにせよ、敵に回すにせよ、大変な相手である。
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20 人中、15人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:新書
下の書評子とは真反対になってしまうが、私はこの本が好きだ。
歴史の魅力とは、ディティールにある。そして戦いにおいては、敗者の側にディティールがあり、ドラマがある。だからこの本は面白くなっている。
イギリス人は敗北を愛でるという。大人の歴史の楽しみ方ではある。
一例を紹介したい。桶狭間の戦いのときのこと。例の「敦盛」を舞った後、唐突に出陣した信長をすぐさま追いかけた5人の小姓たちがいた。このときの5人のうち、1人が直後に戦死。残りの4人のうち、加藤・長谷川・山口という3人が讒訴されたことを恨んで、信長の側近を殺してしまう。その罪で追放された3人は徳川家に奇遇する。やがて三方が原の戦いに名誉挽回のチャンスと勇んで参戦した。しかし、天運は彼らに味方せず、そろって討ち死にしてしまう。ところが、このときの死者の中に側近殺害には加担していないはずの残りの1人・佐脇藤八郎の名前もあったというのである。
どこか「六機の護衛戦闘機」(山本長官機を守れなかった6人のパイロット・終戦まで生き残ったのは1人だけだった)を連想させ、4人の人間関係についても色々想像が膨らむドキッとする話ではないか。
ただ、著者谷口氏は、信長関連本を量産しているが、そろそろ他のテーマを扱ってもよいのではないか。正直なところ、各著作は重複している部分も多く、そろそろネタ切れだろう。個人的には、まだ日朝双方の史料に目配りした、わかりやすい概説書がでていない「秀吉の朝鮮侵略戦争」に取り組んで欲しい。実証的な史料批判と、史料の精読ができる谷口氏なら可能なはずだ。
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微妙な本です
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