私はこの本に、オーディオ処理プログラムの為の理論的な下地構築を期待していたのだけれど、残念ながらその望みは達成出来なかった。
この本はPortAudio、libsndfile等の世にあるサウンド処理系ライブラリの使い方に終始し、それ以外の説明はほぼ存在しない。
(ほんの僅かに理論的な説明っぽい部分もありますが、大抵はこういうプログラムを書こうとしている人間なら既に理解しているであろう内容です)
従って、この本を読んで、ライブラリを使ったオーディオ処理の仕方はある程度はわかると思われるがそれ以外の事は殆ど出来ないだろう。
理論的な説明がほとんど無いので、手っ取り早くオーディオ処理プログラムを作らなければならない方には有用だと思われるが、
応用はほぼ利かないので自分でオーディオ処理プログラムを書きたい、とかライセンスの関係でライブラリは使いたくない、等の場合には全く役に立たないと思われる。
(PortAudioがライセンス関係で使えないって事は殆ど無いとは思いますが)