この本を出す事に著者は、躊躇とそれを超える覚悟や勇気が余程必要だったのではないかと思う、出す側にリスクが高かっただろうと感じる、異質の書である。
本来は政治に関心がさほどなく、イデオロギー色のある本や雑誌を読む間もなく、ここ近年は仕事の残業・残業と生活に追われて只管、働く事で、自分の仕事の現場で不況と格闘をしてきた。一人の日本人会社員として、如何に身近な生活圏で縁のあった部下達を守り、失業させずリストラから守るかに、ただただ我武者羅になって、鬼のように働いてきた。
が、鳩山政権が誕生して以来、政治運動をしていたり、評論をしている人達がどう闘っているのか?、「一体、何をやっているのだ」という興味と怒りから、久々に数冊の本を手にし、有名政治家のスピーチ等をYouTube等を聞いて、どうしようもない気持ちになった。
この、所謂「保守系の人達」や「政治的・イデオロギー的運動」に直接、関わっていない一ビジネスマンだからこそ、離れたところから見えて感じる事がある。この書のタイトルの通り、国を憂う愛国心から、もっとタブーに対しても「怒り」を発し、タブーを超えて言わなければならない事があるのではないか?と思う。
こうした知的闘争心を、評論家や専門家には、勇気と自信を持っていて欲しいと思う。
読んだ内容の100%が丸々全部何もかもその通りだと賛同する信者ではない。が、ここ最近、流石に政治ニュースにも気になって手にした雑誌の中途半端さに言葉にならない偽善とやるせなさを感じ、無性に悔しくいたたまれなくなった、あの感覚を解消してくれる姿勢が、この中にあった事に、「まだ終わっちゃいない」と確かな何かを感じてくれた手ごたえがあったのだ。
言論人よ、身内間の予定調和や事なかれ主義、無難主義で食う惰性を廃し、今こそブツカリを恐れず、多少の考えの違いがあろうと、発言する勇気を今後も見せて欲しいと願う。
思考停止、惰性だけになった時、言論も知性も文化も、会社や産業も、そして国全体が退化し滅びに向かうと思うからだ。
そういう意味で勇気づけられた!