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128 人中、118人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
大傑作…!「絆」を求める男たちの物語。,
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レビュー対象商品: 俎上の鯉は二度跳ねる (フラワーコミックスアルファ) (コミック)
あまりの素晴らしさに、既に持っている『窮鼠…』の新装版まで買ってしまいました。モテ人生を送ってきた恭一ですが、実はそれは一種の処世術の結果に過ぎず、恋愛の深奥を覗いたことがない。そのうえ自分がゲイではないことに拘り続けている(当然ですが)。だから自分が今ヶ瀬に対して抱える気持ちに名前がつけられない。一方、今ヶ瀬もノンケがいつまでも自分につきあってくれるとは思っていない。恭一に尽くす一方で、恭一の部下たまきの存在に動揺し、ことあるごとに自虐的なセリフを吐いては際限なく恭一を試すような真似をしてしまう。 こんな不毛な消耗戦のような関係が、一体どこに着地するのか? どこまでも予断を許さぬ怒濤の展開を経て辿り着いた物語の最後は、恭一の静かな覚悟のモノローグで終わる。恋愛というだけでなく、人間関係の本質を正確に捉えているようなこのエンディングは、しみじみと胸に迫ります。登場人物全ての幸せを願わずにはいられなくなる、余韻に満ちた素晴らしい結末です。 個人的に好きなシーンは、中盤のクライマックス、今ヶ瀬が恭一の美点を数え上げるところ。ここは、その後の、恭一の遅すぎた自覚の場面と合わせて、別れのシーンとしては恋愛漫画史上屈指の名場面だと思います。 二人の会話、特に終盤の、機関銃の弾を撃ち尽くすような言葉のやりとりも、実にスリリング。その一方で、二人が重い話をしていても、いつのまにかそれがユーモラスなやりとりに変わっていたりする、これがまたいい。深刻さを相対化する作者の冷静なまなざしが、本書のリアリティや普遍性を担保しています。 最後に、BL読みとしては、やはりリバに萌えました…。受けている時の恭一の自己分析とか、チャンネルが切り替わったときの今ヶ瀬の凶暴な目つきとか。これぞ男同士の関係でしかあり得ないエロスです。
78 人中、71人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
愛す可し,
By 紺 - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 俎上の鯉は二度跳ねる (フラワーコミックスアルファ) (コミック)
物凄く壮大なようで、なんとも個人的な、だけど普遍性が強い二人のささやかな恋愛がようやく終わった。ハッピーエンドでもバッドエンドでもない、延々と続く中での一つの区切りだがこれでいいんだと思える現実的で力強い終幕。結局交わらない二人だけど、そんなもんだろう。交わらない方がお互いがお互いでいられる。他人だから慈しみ、大事にできるんだろうし。 今ケ瀬よかったね。現実的な本編のエンディングで良かったと思いつつ、やっぱり書き下ろしの幸せ馬鹿な今ケ瀬が見れた事が嬉しい。涙が浮かんだ。あんな顔してんなら大丈夫。 作品としても思い入れが強いので、評価は高いですが装丁に多少の不満が。あんだけ分厚いのだから、もっとしっかりした紙を使って頂きたかった。手に汗握り読んでいるとすぐ痛みそう。 まあ何はともあれ、お二人ともお幸せに。
105 人中、93人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
読者が、彼らに、もう一度会いたかったんです!,
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レビュー対象商品: 俎上の鯉は二度跳ねる (フラワーコミックスアルファ) (コミック)
言わずと知れた「窮鼠はチーズの夢を見る」の続編です。最初、連載としてではなく読切シリーズとしてスタートした作品ですが、 余りに面白いので、続編の声が高く、ぽつりぽつりと描かれた作品。 水城先生は、このシリーズを 「ラストまでの構想はあるが、どこで終わってもいい様に一作一作描いている」と おっしゃっていました。 それでも読者は続きを切望したにも関わらず運悪く掲載誌(BL誌ではなくレディース誌)は休刊。 続きのメドは全く立たず、何度も小学館に続編希望の問い合わせをするも 出版社側と先生は口を閉ざしたまま、続編が描かれるかどうか 分からない状態が長期間あり、読者が どれだけやきもきしたことか...。 そんな中、異例中の異例である、紙媒体の雑誌ではなく、携帯配信モバイルのみで やっと続編が読める事が判明。 この作品を読む為だけに、携帯パケット契約をされた方も おられたのではないでしょうか。 又、初出の「キッシンググラーミー」からこの「俎上の鯉は二度はねる」まで 5年という長い歳月が、この作品が世に出るまで、どれだけ困難だったかを 物語っていると思います。 そして、今ケ瀬と恭一の恋の行方を一番切望したのは読者です! 読者が、彼らに、もう一度会いたかったんです! その気持ちが、沢山の読者の方の努力と熱意によって、出版社側に伝わり 先生が最初から思い描いておられたラストまで辿り着き、 その結果、この単行本が世に送り出された事は本当に感無量です。 それほど、この作品は忘れられない一冊となりました。 男同士の恋愛を取り扱いながら、どこまでもリアルさを追求していますので、 二人の心の葛藤が そのまま読者に伝わり右往左往させられます。 是非、お手に取ってみて欲しい一冊です。
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