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10 人中、10人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
気持ちのいい短編集,
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レビュー対象商品: 侠骨記 (講談社文庫) (文庫)
宮城谷昌光さんといえば長編が多いが、この本は短編集である。他の宮城谷作品と同じく、この作品においても爽やかな読後感は変わらない。表題作の『侠骨記』を初めとして「侠」ということをテーマにした作品が多いが、普通イメージされている侠とは異なり、腕っぷしではなく、高い理想に生きてきた人々が描かれている。苦難にあえぎながら自らの高い理想を求めて生きる人々の生き様が胸を打つ作品だ。私のおすすめは『買われた宰相』。
2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
仁人の気骨,
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レビュー対象商品: 侠骨記 (講談社文庫) (文庫)
中国古代史をテーマに以下の4作品が収録されています。「侠骨記」文化で一流、軍事で二流の魯国の書生曹カイが管仲を相手にする話。 「布衣の人」粗衣の青年が家族を率いながら国を開いていく話。 「甘棠の人」太公望と召公とのかかわりにスポットライトが当たっている話。 「買われた宰相」百里渓とその友人の物語。 どの作品も爽やかな読み応えで、中国古代史を知ってる人も、知らない人も楽しめる作品です。
1 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
著者の考える「侠骨」とは。,
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レビュー対象商品: 侠骨記 (講談社文庫) (文庫)
普通、「侠骨」と言えば、「反骨」、あるいは義を見てせざるは勇なきなりのような奮い立つイメージがあるが、著者の捉える「侠骨」はそうでない。「反骨」精神がうかがえるのは、大国斉をあっといわせた魯の書生を扱った第一話だけで、第二話は理不尽な父母にひたすら仕えた「孝」の人・俊(舜)、第三話は仁政を行い、周王朝の草創を補佐した召公、第四話は最後には秦の宰相となる数奇な人生を歩んだ百里奚を扱っており、戦いの中で弱きを助け強きをくじくという狭い意味に「侠骨」をとどめていない。仁者の気骨、というもっと大きな意味で著者は「侠骨」を捉えていることがわかる。即ち、本書に収められた4短編は、いずれも「仁」者を描いた作品と評することができる。「仁」という概念を理解する手助けとなって、読後さわやかな気持ちになれるお薦めの好短編集です。
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