私たちはコレまでの自分の体験を通して、相手にどのように働きかければ、相手は応じてくれるか、ある程度自分なりの原理原則をうちたたて居ます。頼みごとをするなら、日ごろからどのような付き合いをしていけばいいかも学習しています。しかし、時として相手がなかなか、こちらの思うように動いてくれなくて困ることも結構多くあります。
本書は、コミュニケーションの中でも人に働きかける、働きかけられるという対人的影響に焦点を絞り、社会心理学の観点からまとめられています。第1章が、対人的影響の概説で、第2章は、無意図的な影響として、社会的手抜き、社会的促進、漏れ聞き効果、行動感染などの現象を取り上げ、第3章以下で意図的な対人的影響を取り上げています。
本書は単なるノウハウだけを伝授するのではなく、その知識がどのような社会心理学的実験や調査に基づいて得られたのか、平易に書いています。