◆ 本書冒頭の「はじめに」や「本書の使い方」の文章をお読みになれば、この本がかなり考え抜かれた構成のものだということは判断できると思います。まだ実際に使ったことはないのですが、教室で使う教科書としては いい線なのではないかなと想像します。但し、何点か ちょっと不親切な作りになっている面もありますね。
(※ 僕が買ったのはタイ王国で2010年3月に出版された「タイ語版」なので、原書は仕様が異なっているかも知れません、予めご承知置き下さい。)
◆ 先ず最も不親切だと思うのは、「★解答(例文の読み方)」が書かれていない点です。これでは【独習】はできません。冒頭の解説(日本語版では13ページ)に「先生や日本人の友達にチェックしてもらってください」という指示があり、友だちも居ない人のためには、「正しい読み方は、スリーエーネットワークのウェブページで公開しています」と書いてありますが、[...] という【ホームページ】が指示されているのみ(同11ページ)ですから、…僕も当たってみましたが不慣れのせいか まだ見つけることができていません。(*^_^*)
本書が想定している「初級終了段階」の独習する外国人学習者が簡単に探せるとは思いませんから早急に改善する必要があるでしょうし、そもそも、★「解答」は付けておくべきではないでしょうか。
◆ 恐るべき不親切さの筆頭はコチラかもしれないのが、「訓読みが2つ以上ある」か「読み方が4つ?以上ある場合」には、《★読み方が多いよ》ということを意味する「葉っぱマーク」があるだけで、★読み方がたった一つしか例示されていないという点です。(「なか見!検索」→本文6ページ冒頭の「外」の項や、7ページ最下段など参照。)漢字辞書が引ければよいのでしょうが、…「解答」は無い、「本来の読み方」も書いていない…となると(この本だけによる)【独習】は不可能です。
例えば言わずもがなの「生」(示されているのは「セイ」一つだけ)はもちろん、代には「ダイ」一つ、「着」には「き-る」しか書かれていないのに「代わりに」や「3着」「着ける」などが出題されています。
「成」には「セイ」「ジョウ」「な-る、な-す」が書いてあり「台」には「ダイ」も「タイ」も読み方が書いてあるのに 「生」には「セイ」だけ、「上」には「ジョウ」だけ、「下」には「カ」だけ…。ちょっと理解に苦しみます。
◆ もう一つ残念なのは、工夫を凝らした漢字の配列(イで終わる音読み、ウで終わる音読み、キで、クで、ツで終わる音読み…)自体には敬意を表するとしても、1023文字【全体】を対象にした【★音訓索引】が無い点です。例えば学習者が「母」の字や「耳」の字の復習をしようと思った時に、この字が本書のどこにあるのか…おそらくちょっと探せません。試しに書店で手にとって(或いはこのページの「なか見!検索」で)探してみてください。
………………………………………………………………………
※ 出版社にメールで問い合わせたところ、回答がありました。(2010年12月6日)
↓↓↓
> お問合せありがとうございました。
> スリーエーネットワーク営業広報部の○○と申します。
> お問合せいただきました、
> 『例文で学ぶ漢字と言葉』の
> 「正しい読み方…」はこちらからご利用ください。
> ★ [...]
> ★ご指摘の通り、非常にたどり着きにくい場所にありましたので、
> ★近日中に改善できればと存じます。
> 今後とも、弊社教材を何卒よろしくお願いいたします。
……ああ、そこにあったのか〜。改善されることを祈ります。 (^_^#)