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51 人中、43人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
緊迫の医療サスペンス,
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レビュー対象商品: 使命と魂のリミット (単行本)
凄まじい緊張感に、手に汗を握る。特に、終盤の、緊迫した場面は、著者ならではだ。 当初、本書のタイトルは、何を意味するのか、釈然としなかった。 しかし、読み進むとともに分かって来るが、最後は「使命」について、考えさせられる。 警官の使命、医師の使命、、、そして我々自身の使命についても。 現在の手術は、電気とは切り離しては、考えられない。 電気メス、心電図モニター、レスピレーター、人工心肺装置などなど。 ここに着目され、さらに、いくつかの人間模様がからめられ、大変面白い内容となっている。 ところで、別の患者のレスピレーターを動かすために、通電を要請される下りがある。 病院では、停電用バックアップ電源に加えて、レスピレーターそのものも、バッテリーを搭載している。 このバッテリー駆動時間は有限ではあるが、電源が尽きた場合は、手動でエアバックを操作する事が出来る。 私は、勤務医であるが、長時間の停電のため、手動でエアバックを操作し続けた経験が1〜2度ある。 この部分に少し違和感を感じたが、物語の本質とは別の問題だ。 しかし、電気が使えない状態で、あらゆる工夫が行われ、最大限の努力がなされた。 これこそ医師の使命だと感じる。 使命とは、与えられた(限られた)条件下で、最大の努力を行う事だとも言える。 病院の外でも、それぞれの使命を、この様に解釈する事も出来る。 著者もまた、作家という使命を全うしている。
16 人中、14人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
使命は魂を超えられるか?,
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レビュー対象商品: 使命と魂のリミット (単行本)
作品の大きなテーマは「使命」。人間は誰しもその人しか果たせない使命というものを持っている。 それを全うすることが「かっこいい生き方」である。 そして使命を放棄することは、 今まで生きてきた意味を失うことでもある。 しかし人間は完ぺきではない。 人としての感情(魂)が、使命を全うすることを拒むこともある。 そんな葛藤を打ち破って使命に突き進む人々は美しく輝いていた。 特に同じ女性として、 看護師の望がここまでの強さを見せたことには 自分の「使命」を知っている人間の強さを感じました。 期待していた大どんでん返しがなかった分、若干物足りない。 絶対何か秘密や裏がありそうなアヤシイ人物に 結局何もなかったことで肩透かしをくらった感じ。 しかしそうでなければ、この作品の主題はなりたたない。 彼に少しでも疑いを持ってしまった私や夕紀は 人としてまだ未熟だったということだと思う。 読後感はサイコーに良かった。 自分の使命はなんなのだろう?読者一人一人が問うことになるでしょう。 ミステリーではなく、人間ドラマとして読みたい作品。
9 人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
東野圭吾が作家使命から描いたようなヒューマンもの,
By naonao-703 (京都市) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 使命と魂のリミット (単行本)
病院が舞台になっているけれど、ミステリーとして捉えるより、人の胸の内を描いたヒューマンものと思った方がいいと思う。 ある大手術を軸に、胸の内に拭えない疑惑や悔しさがある研修医夕紀と穣治が、 ラストに向けて心を揺らしていく。 人を恨んだままとか、疑ったままでいるのは、相手を許すより楽だけど、 胸にわだかまる苦しさは消えることが無い。 東野圭吾が、人には良心があると信じたい切望が、作家としてこの作品を描いたように読後感じた。 故に人にある滑稽さや、惨めな部分が欠如した綺麗な作品になってしまった。 皆がお互いを許しあう。 己の使命に気付く人たち。 使命に気付けずもがいてたり、許すことが出来ない自分を見ないようにしたりという、人にある弱さがあまりにも無いので肩透かしに感じる面は否めない。
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