タイトルからは非常に狭い分野の専門書のように思えますが、内容は違います。ジムでトレーニングをしている人、スポーツ競技の練習をしている人、さらにはご高齢の方でいかに筋力をキープしようか考えているような方にも役に立つ情報が系統立てて、分かりやすい語り口で説明してあります。1トレーナーが経験的に「このトレーニングは効果がある」と言ってるのではなく、東大大学院での筋肉やスポーツトレーニングの科学的研究に基づいて、人体の原理やメカニズムから論じてありますので、これを読んだだけで相当汎用性の効く知識を得ることができます。
断片的ですが、私が特に知って良かったと思ったのは、
−筋肉が膨れるとはどういうことか
−運動と乳酸の関係
−筋肉痛の理由と意義
−ウェートトレーニングとスキルトレーニングの違い
−筋肉が肥大するメカニズム
−ウェートトレーニングの負荷とスピードがもたらす効果の違い
−加圧トレーニングの効果の理由
中学時代にしごかれた運動部の指導者が、こういう体系だった知識を持っていれば、遥かに効果的な指導をしてもらえたのに、と少し恨めしい気持ちになりました。