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例えば教育レベルの低下について論ずる箇所では「教育レベル低下の心配は無い」と某編者は断言する。ほほう、そのこころは?と読者は思うだろう。ところがその論拠が「今のオトナの教養が最低レベルであって、これ以上下がる心配が無いからだ」と来る。
ちょっと待って欲しい。教育レベルの低下について論じてるるのは上昇か下降かのベクトルの問題よりも、絶対的な教育レベルの低さなのであって「これ以上は下がりようがないから心配ない」という言葉遊びに付き合わされる読者はタマッタものじゃないと思うだろう。
なるほど、確かに別箇所では「怒り心頭に達す」と慣用句を誤用しており、オトナの教育レベルが最低であることをご自身の身をもって明示されていたのには皮肉であった。
少なくともこれだけ不遜な題名をつけるのであれば知的に全方位に武装されていてしかるべきであろう。企画は悪くないがキャスティングに失敗した映画のようなものか。
本書は、対象を新書に限定した評論集です。120冊ほども紹介しているため、評論自体は大変短いものですが、時に鋭い記述もなされているので、今後の読書の参考になると思います。
5章20項目にわたって数冊ずつ紹介されているのですが、各項目をどの様に選定したのかについては、記述がありません。何故、それらの項目を選んだのかについて説明があったならば、なお一層、価値のある評論集となったでしょう。
また、編者は1971年生まれと比較的若い人です。この年にしてこの様な本を執筆できた事に感心します。
そこで、この本の出番である。定評のある本から、最近の本まで紹介されており、本を選ぶ際に参考になる部分が多々ある。
普段あまり本を読まない人にとっては、最適のブックガイドであろう。普段から本を読んでいる人にも、自分が読まないジャンルの本を知るきっかけになりうる。
これから本(新書)を読み漁ってみたい人には、お勧めできる。ただ、普段から本を読んでいる人は立ち読みで充分かもしれない。
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