文法事項は二種類の過去形(線過去と点過去)や現在完了形には触れていますが、未来形や接続法は取り扱っていませんので、入門書としてはかなり初歩の初歩といったレベルにとどめてあります。
スペイン語は動詞の変化が実に多様ですので、本書ではその半分程度にしか触れることが出来ないと思ったほうがよいでしょう。
付属のCDは2枚。ダイアローグを、最初はゆっくり目に、二度目はかなり速めに読んでいます。
吹き込みを担当しているのはスペイン出身の女性二人と、中南米出身の男性1人。女性のほうはcやzの音を舌先を軽く噛んで発音していますので、スペイン出身とわかります。
本書にはスペイン語やスペイン文化に関するコラムが豊富に掲載されています。
同時に、日本の文化習慣をスペイン語で説明した箇所も、初心者には少々難しいスペイン語で書かれていますが、ある程度の学習を他書で終えた読者には大変有益なものといえるでしょう。
ただし、全体にわたって誤字脱字がかなり多いのは残念です。たとえば年中行事に触れたコラムの表題の本来は各月の名前があるはずのところが黒く塗りつぶされてしまっています。(156ページ〜159ページ)
大晦日の説明の項目では、マドリッドの有名な時計台がある広場Puerta del SolをPuetaと誤って綴っています。(159ページ)
またキューバリブレというカクテルのつづりが cuba libreと2語で綴られたり cubalibreと1語で綴られたり(76ページ)と統一されていません。
もう少し丁寧な校閲が必要だったでしょう。