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作詞入門―阿久式ヒット・ソングの技法 (岩波現代文庫)
 
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作詞入門―阿久式ヒット・ソングの技法 (岩波現代文庫) [文庫]

阿久 悠
5つ星のうち 4.4  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

『また逢う日まで』『津軽海峡・冬景色』『北の宿から』『時の過ぎゆくままに』など五千曲を作詞した稀代のヒットメーカーの処女作。言葉の達人はいかに時代の芯を解剖して、既成概念を突破したのか。ヒットの秘訣とは何だったのか。日常生活のなかで最初に試みるべき点から指南した本書は、作詞家のみならずすべての創作家とその志望者に役立つ実践的仕事論。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

阿久 悠
1937‐2007年。本名・深田公之。兵庫県淡路島に生まれる。明治大学文学部を卒業後、広告代理店に勤務して番組企画・CF制作に関わった後、フリーとなり作詞を中心とした文筆活動に入る。作詞代表作に『また逢う日まで』『津軽海峡・冬景色』『北の宿から』。97年菊池寛賞受賞、99年紫綬褒章受章(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 文庫: 240ページ
  • 出版社: 岩波書店 (2009/9/16)
  • ISBN-10: 4006031920
  • ISBN-13: 978-4006031923
  • 発売日: 2009/9/16
  • 商品の寸法: 14.8 x 10.6 x 1.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.4  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)
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By FreshAir 殿堂入りレビュアー トップ10レビュアー
形式:文庫|Amazonが確認した購入
「作詞に方程式はない。絶対にない。あったとすれば、それはもう古くて使えない」。

かつて膨大な数のヒット曲を飛ばし続けた阿久悠が、作詞について書いた本。ただしこの本は、君にも歌詞が作れるという安易な本ではない。時代の空気や歌手の特性を熟慮し、多忙を極めるルーチンワークの中で仕事としてたくさんの作品を生み出すのがプロであり、著者が自身を振り返りながら、その実態や、必要な発想法、姿勢、歩みを紹介しているものである。

オリジナルの出版は1970年代中盤のようだからずいぶん古い。当然、今のJ-POPの世界とはかなり違うし、若い人にはそれほど馴染みのない歌の話も含まれている。

「歌謡曲の詞には、常に新しいということが要求される」「日本は、歌の見本市である。どんな歌でも書けるのだ」。

作詞技法に関する説明は、主に「第4章こうすれば詩が書ける」で行われている。四行詩などの約束事、たくさんの引き出しを作る為のトレーニング法、テーマや素材のとり方が簡単に述べられている。

個人的に面白かったのは、「第3章ヒットはこうして生まれた」。森山加代子をカムバックさせるために、シミル歌ではなくタタク歌を意識した『白い蝶のサンバ』。1年前に作った歌の歌詞を変えて成功した『また逢う日まで』。和田アキ子に対するスケールの大きなイメージをあえて抑えた歌詞にすることで大ヒットした『笑って許して』。逆に女性にどこまで大きな歌が歌えるかに挑戦した『あの鐘を鳴らすのはあなた』等のエピソードが並ぶ。

別章における「詞は求められていない。求められているのは人材である」というのも、本書を後半まで読むと、なるほど、と思える。

演出家の鴨下信一が解説を書いている。「(終戦直後は何もなかったが)溢れかえるほどあったものがある。映画と音楽だ」と、阿久悠世代が生まれた背景について語っているのも印象に残った。
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23 人中、21人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By シネマA トップ500レビュアー
形式:文庫
 1960年代後半から1980年代前半にかけての歌謡曲の黄金時代に、飛ぶ鳥を落とす勢いのヒットメイカーであった著者が、売れっ子作詞家の舞台裏と手のうちを明かした本。戦後日本の芸能史の一級資料としての価値があるのではないか。いろいろな意味で、興味をそそられる。

 生涯に遺した作詞が、なんと5000曲。全盛期には、2時間で1曲書いたこともあったとか。

 じつをいうと、阿久悠に関しては、一種のなんでも屋というか、ナンセンスな遊びに徹したコミックソングから、ポップス調のアイドル歌謡はもちろんのこと、四畳半的な暗い物語性のある演歌のような作品まで、自在に幅広く書きわけることができた才人という、とらえどころのないイメージをもっていましたが、CMプランナー、放送作家、劇画原作者、といったユニークな経歴を知らされると、妙に納得してしまう。なんとも不思議。

 私は、とりわけ「時代の飢餓感の壁にボールをあてる」という個性的な表現がたいそう気に入った。つねに冷静に、同時代を観察して潜在的な欲求を先取りしようと心がけた、当時としては斬新なタイプの作詞家だったのかもしれないですね。

 初の文庫化にあたって、著者が三十代のなかばだった1972年に出版した『作詞入門』の本文のほかに、その25年後の「僕の歌謡曲論」という聞き書きとおぼしい文章が収録されている。歳月をへても論旨が一貫していて、まったくブレていないことに感慨をおぼえました。
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2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By momo
形式:文庫
随分前に出版されたものなので、今の時代には当てはまらないところもあるかとは思いますが...。

「凄い」の一言。なんか、この本の内容を再現したらある意味ドラマになりそうな濃い本でした。

阿久悠さんの作詞人生そのものが詰まっており、シンプルかつ厳しく作詞愛に溢れていてとてもス腹いいです。

ただ、ズバッと斬る感じの書き方なので、初心者が読んだら作詞を諦めてしまいそうな勢いもあります。。

でも、本気で作詞したいなら一度は読むべきだと思います☆
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