ネタバレしてしまうので詳しく書けませんが、面白いですよ。
まず表紙。明らかに裸像のモデルである男性がこちらの視界に筆で赤い線を引いています。
これだけで買ってしまった…全く後悔してないけど。
あとタイトルがいいですね。シャネルのNo.5みたいに無機質で、説明がない。
買って読まなきゃ解らない、ってところが気に入ってます。
ある画家のスケッチに恋してしまった修復師に、その完成形の油絵発見の報が届く。
何故か本物であれば必ずある筈のサインがない。作品に込められた真実とは?
ダヴィンチあたりの真贋騒ぎがよく取り沙汰されますが、何をして本物と思うかですよね。
カンバスや絵の具の年代鑑定にまで持ち込まれる絵は、既に本家の神髄を掴んでいると言ってもいい。
悪意によって描かれたのか、習作として描かれたのかがまた興味深いんだけど。
初回限定ペーパーだったかな?巻末だったかな?蛇足にならないラストがまたいい。
ただ、男性同士の絡みが見たい!っていう人にはオススメできなません。
でも同時収録のフラメンコの踊り手と弾き手の精神的な繋がりなんかは読み応えありますよ。
何だか「ニューシネマパラダイス」とか「グッドウィルハンティング」とかの映画を思い出しました。