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余震(アフターショック) そして中間層がいなくなる
 
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余震(アフターショック) そして中間層がいなくなる [単行本]

ロバート・B・ライシュ , 雨宮 寛 , 今井 章子
5つ星のうち 4.6  レビューをすべて見る (14件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容紹介

資本主義はもはや「富が集中するよう仕組まれたゲーム」であり、
その暴走によって格差はますます拡大し続ける。
暴走の先にはどんな社会が待っているのか?
『暴走する資本主義』の著者が提言する
中間層のための新しいニューディール政策

内容(「BOOK」データベースより)

資本主義はもはや「富が集中するよう仕組みまれたゲーム」であり、その暴走によって格差はますます拡大し続ける。暴走の先にはどんな社会が待っているのか?『暴走する資本主義』の著者が提言する中間層のための新しいニューディール政策。

登録情報

  • 単行本: 207ページ
  • 出版社: 東洋経済新報社 (2011/7/15)
  • ISBN-10: 4492443800
  • ISBN-13: 978-4492443804
  • 発売日: 2011/7/15
  • 商品の寸法: 19.2 x 13.6 x 2.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.6  レビューをすべて見る (14件のカスタマーレビュー)
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本書は、米国で労働長官もつとめたことがある経済学者による、格差問題に焦点を絞った論考です。

表題の「余震」は、リーマンショック後の経済のことを指しています。リーマンショックというと、「行き過ぎた金融資本主義が原因」というのが一般的な理解ですが、本書では、より深層にある原因として、「所得格差の拡大」に着目します。所得格差が拡大すると、富裕層でお金がダブつくとともに、中間層でお金が足りなくなります。その結果、富裕層が投機に走るとともに、中間層は消費水準を維持するために借り入れに走ることになり、金融バブルの発生に至ると指摘します。このロジックに説得力を持たせているのが、1929年の大恐慌とリーマンショックとの類似です。1929年の前もリーマンショックの前も、富裕層への所得の集中度が上昇していたという点において、きれいに一致していることが、データで示されます。

こうした分析に基づき、著者は、所得格差を是正するための改革が必要だと説きます。具体的には、給付付き税額控除の拡充や、所得税の最高税率の引き上げなど。それによって所得配分が「適正化」され、中間層の消費が盛り上がることを通じて需要不足が解消し、経済成長のメカニズムが健全化していくと説きます。

本書の主張は、「所得格差を是正すべき」に集約されますが、なぜ所得格差が問題なのかという点について、マクロ経済の観点から丁寧に論じている点にオリジナリティがあります。対象としているのは米国経済ですが、日本にも所得格差の拡大(中間層の減少)や需要不足の問題は同様に存在します。日本経済の問題点や今後の経済政策の在り方を考える上でも、有益な本だと感じました。
このレビューは参考になりましたか?
15 人中、15人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 佃煮屋の邦ちゃん VINE™ メンバー
米国の富裕層、上位1%の得る所得は、国民総所得比において1970年代に8〜9%だったものが、2007年には23%にまで上昇している。つまり、いわゆる中間層(または下層)の人たちが生活に必要とする収入の一部が、ドンドンと最富裕層に吸収されていっているということだ。

これと同じ現象は1920年代の大恐慌時にも起きており、所得格差が不況を引き起こす根源であることをこの本で述べられている。

要するに、中間層にお金が還元されれば、彼らは収入のほとんどを実体経済の中で消費し、まっとうな取引が循環し、結果的に経済が回って好景気に向かっていく。しかし、その中間層にいくハズの収入が最富裕層に集中してしまうと、富裕層の人たちは実体経済で使いきることはなく、国境を越えた投資マネーとして金融経済のほうにいってしまい、まっとうな取引による実体経済を停滞させ、不況に陥らせてしまう。

ウォール街の金融マンを代表する最富裕層の人たちは、彼らが得た莫大な利益の一部は、ロビイストを通じて政治家への献金漬けに使い、継続的な金持ち優遇の政策(仕組まれたゲーム)を実現していく。

一方で、中間層の人々はより良い生活を求めているものの、機械化などによるオートメーション化などでそれでなくても仕事を失いやすい環境の中、ジリ貧の収入を補おうと、1)夫婦共働き、2)残業代目当ての労働時間の延長、3)貯金の切り崩し(借金)、というパターンに陥っていく。

終盤、こうした社会構造への解決策(いかに富裕層から中間層、下層の人たちへ富を分配するか)を示している。

1ページ1ページ文字も詰まってて(笑)読みづらいところもあるかも知れないけれど、内容は本当に衝撃的で中間層に生きる人間にはリアルに迫るモノがあります。
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18 人中、17人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By Gori トップ500レビュアー VINE™ メンバー
Amazonが確認した購入
本書の原題は『AFTERSHOCK: THE NEXT ECONOMY AND AMERICA'S FUTURE』である。
「余震:次の経済とアメリカの未来」ということになるが、
AFTERSHOCKをあえて「揺り戻し」と訳したい。
本書はリーマンショックの反動で起こっている暴走する資本主義とその処方箋を描いているからである。

「資本主義はもはや、富が集中するように仕組まれたゲームであり、格差はますます拡大し
 豊かなアメリカの象徴であった中間層は消えてゆく。
 中間層は仕組まれたゲームのからくりにすでに気付いており、アメリカンドリームを信じていない。
 かくして経済は停滞し、政治的な混乱は避けられない」
私は、アメリカ国債の債務上限引き上げについて、共和党とオバマ政権が真っ向から対立している姿にそれを見る。
世界のドル離れは進み、円も、元も、ユーロも、皆高くなっている。

この影響は必ず日本にも及んでくる。
いや、もう及んでいる。格差に不公平。
人はどこまで我慢できるのか。

著者が処方箋として提唱するのは、中間層のための新規まき直し、ニューディール政策である。
これまでアメリカの歴代政権が取っていた古典的な自由主義的経済政策
(政府は市場には介入せず、経済政策も最低限なものにとどめる)から、
政府がある程度経済へ関与する社会民主主義的な政策への転換である。
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